◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆大相撲名古屋場所13日目 ○白鵬(寄り切り)琴欧洲●(19日・愛知県体育館) 横綱・白鵬が、右脇腹のけがを乗り越え歴史的な優勝を飾った。取組前に2敗の平幕・碧山に土が付き、大関・琴欧洲を下し無傷の13連勝としたため、3連覇で外国出身者としては朝青龍を抜き、歴代単独3位となるV26。13日目Vは5回目で、千代の富士の4回を抜き、1949年夏場所の15日制定着以降では単独1位となった。春場所初日からの連勝も43に伸ばし、11回目の全勝Vへ突き進む。幕内から序ノ口まで各段すべての優勝者が決定。13日目にすべて決まるのは、15日制以降で初の快挙となった。
乱れた大銀杏が、賜杯への執念だった。白鵬は、琴欧洲を寄り切ると、小さくうなずき、静かに息を吐き出した。「ホッとした。うれしい」。立ち合いを正面で受けた後、相手の右腕を2度手繰るなど必死。右脇腹の痛みを考え、受けて立つ横綱相撲は捨て、先に先に攻めた。最後は得意の右四つになり、3連覇で歴代単独3位のV26を決めた。
5回目の13日目Vは、千代の富士を抜き最多の快挙。3連覇以上4回は大鵬、千代の富士と並び1位の記録だ。「優勝というものは特別」。連勝も43まで伸ばし、自己最多63連勝の更新と双葉山の持つ史上最多69連勝へ望みをつないだ。
11日目に痛めた右脇腹を、12日目に悪化させた。病院で筋挫傷と診断され、部屋に戻ると氷で冷やし、脇腹をかばい負担のかかった箇所をマッサージでほぐした。「骨折ではないし全然問題ない」と強がり、休場の選択肢はなかったが痛みは残った。この日は朝稽古を休み、支度部屋での調整は通常より少なくした。取組前には、大庭智成トレーナーから巻き方を教わった付け人たちが、テーピングで脇腹を固めた。
絶対に勝ちたい日だった。元幕内で付け人を務める宮城野部屋の三段目・龍皇がこの日、引退。同じモンゴル出身で、00年春に初土俵と白鵬の1年“兄弟子”に当たる。誕生日も同じ3月11日で白鵬が「先輩で、ライバルで、友人」と語る存在だ。
入門当初は日本の文化に戸惑う白鵬を支えてくれた。稽古ではライバル心むき出しで殴り合い寸前にもなった。「思い出はたくさん。青春時代からずっと一緒だから。龍皇関がいなかったら今の自分はいなかった」。優勝を決めると支度部屋で、龍皇に花束を手渡した。「龍皇関最後の日に優勝を贈れて良かった」。親友の花道を見事に飾った。
3年ぶりに制した名古屋場所の、残り2日間の目標は、11回目の全勝Vで連勝を45に伸ばすこと。「あとはのびのびやります」。14日目は先場所、賜杯を争った稀勢の里戦。けがは言い訳にしない。横綱の強さをみせるだけだ。
◆白鵬 翔(はくほう・しょう)本名・ムンフバト・ダヴァジャルガル。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。28歳。宮城野部屋。2001年春、初土俵。04年初、新十両。同年夏、新入幕。07年夏場所後に第69代横綱昇進。10年に史上2位タイの63連勝。10年春~11年技量審査場所にかけ、史上最多タイ7連覇。193センチ、153キロ。得意は右四つ、寄り。家族は妻と1男2女。
(2013年7月20日06時03分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)