李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長をはじめ、サムスングループ首脳が16日、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の滞在先である東京に集まり、経営報告を行った。サムスングループ首脳による「東京会議」は今年に入り5回目となる。
同日の会議には、崔志成(チェ・ジソン)サムスングループ未来戦略室長(副会長)、張忠基(チャン・チュンギ)未来戦略室長次長(社長)、金鍾重(キム・ジョンジュン)未来戦略室戦略第1チーム長、李鍾旺(イ・ジョンワン)法務担当顧問らが専用機で向かった。グループ幹部らはフランス、ベルギーなど欧州訪問を終えた李健熙会長に経営上の懸案事項を報告し、同日夜に専用機で韓国に帰国した。
李在鎔副会長は席上、先月30日にサムスン電子が中国・陝西省西安市に建設中の半導体工場を訪問した朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と会見した件、米サンバレーへの出張結果などを報告したもようだ。また、サムスングループの下半期の経営戦略、違法な労働者派遣疑惑が政界で浮上しているサムスン電子サービスの問題などについても報告が行われたとされる。
李健熙会長は今年上半期のうち3カ月近くを日本、ハワイなど海外で過ごした。海外滞在期間には、グループ首脳が2月、4月、6月に東京を訪れ、李会長に報告を行ってきた。このため、「東京会議」が定例化されたのではないかとの見方も浮上している。今回の出張報告からみて、李会長は当面帰国しないとみられる。