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豪州がボート難民締め出しへ、パプアなど第3国へ送還

  • 2013年07月19日 20:27 発信地:シドニー/オーストラリア
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豪ブリスベン(Brisbane)で亡命希望者への対応に関する政策を発表した後、報道陣と応答するケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相(左から2人目)とパプアニューギニアのピーター・オニール(Peter O'Neill)首相(左、2013年7月19日撮影)。(c)AFP/Aman Sharma

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【7月19日 AFP】オーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は19日、同国ではこれ以上のボート難民の定住を認めないとし、許可なく漂着した場合は全て、貧困国のパプアニューギニアへ送還する方針を発表した。

 9月の総選挙を前にして、新たに強硬路線の国境警備方針を打ち出したラッド首相は、パプアニューギニアのピーター・オニール(Peter O'Neill)首相を伴った会見で、「今この時点から、オーストラリアにボートで到着した亡命希望者には、難民としてオーストラリアに定住する機会はない」と明言した。

 インド洋にあるオーストラリア領、クリスマス島(Christmas Island)沖に漂着した亡命希望者は、パプアニューギニアのマヌス(Manus)島にある収容センターか、太平洋諸国のいずれかに移送されるという。移送される人数に制限は設けていない。

 仮に「正真正銘の難民」であることが判明した場合でも、新たな厳しい政策の下で、オーストラリアに定住できる「可能性は全くない」とラッド首相は言い切っている。また亡命申請が認められなかった者は、自国へ送り返されるか、第3国へ送還されるとしている。

 ラッド首相とオニール首相によって同日調印された「地域定住協定(Regional Settlement Arrangement)」は即刻発効し、当初12か月間施行された後、1年ごとに見直される。その目標は、迫害を逃れるといった理由よりも、より良い生活を求めてオーストラリアに渡る、いわゆる「経済難民」が小舟による危険な海の旅を目指す意欲を大きくそぐこととされる。

 オーストラリアはボートで漂着する亡命希望者の流入食い止めに苦心してきた。2012年には記録的な数のボート難民が到着し、今年はこれまでにすでに1万3000人を超えている。

 漂流中に溺死者も出ており、今週16日にもボートが沈没し、4人が死亡したばかりだった。(c)AFP/Martin PARRY

1日2回更新本日の必読記事:7月19日  午後版

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