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6年後のフクシマ像二分 福島選挙区 6候補に聞く
参院選(21日投開票)で、河北新報社は福島選挙区(改選数1)の候補者6人に「あなたが当選するとして任期満了の6年後、福島第1原発事故の避難区域はどうなっていると思いますか」と尋ねた。回答は「避難指示が解け、住民帰還が進む」という楽観論と「事故収束が進まず、帰還は不可能」という悲観論に分かれた。
民主現職の金子恵美氏(48)は「間違いなく今より良くなり、前進している」とみる。前提として「原発事故の一日も早い収束」を挙げ、「県内原発の全基廃炉を目指す。子どもが福島に生まれて良かった、親が福島で子どもを産み育てて良かったと思える県土をつくる」と強調した。 自民現職の森雅子氏(48)は「避難指示の解除が進展し、住民帰還が進んでいる」と予測する。少子化担当相として子育て支援に触れ、「子どもが伸び伸びと運動できる施設ができ、若者の雇用が増えて所得も上がっている。そうしなければならない」と決意を述べた。 共産新人の岩渕友氏(36)は「参院選の結果次第」と答えた。「自民党は住民の意向を無視して無理に帰還させようとしている。共産党が勢力を伸ばせば、住民意思を尊重する」と約束した。 「住民帰還は不可能」と断じたのは社民新人の遠藤陽子氏(63)。原発事故避難者でもあり、「6年後も原発の安全安心は確認されず、帰還はあり得ない」と語る。 諸派新人の杉内一成氏(80)は「放射線量は徐々に下がるが、国は真剣に除染せず、大きな進展はない」と予測する。 幸福実現新人の酒井秀光氏(45)は6候補者で唯一、福島第1、第2原発の再稼働に前向きだ。「避難指示は6年後には解除されている。政府に『福島県居住安全宣言』の発表を働き掛けたい」と話した。
2013年07月20日土曜日
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