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【大リーグ】

あるぞ!!アジア人初のサイ・ヤング賞 黒田、ダルビッシュ、岩隈が候補

2013年7月20日 紙面から

 投手最高の栄誉で、日本の沢村賞に該当するサイ・ヤング賞の争いも、打の2人に負けないほどし烈だ。特にア・リーグは日本のファンの夢が広がる展開となっている。レンジャーズのダルビッシュ有(26)、マリナーズの岩隈久志(32)、ヤンキースの黒田博樹(38)の3投手にアジア人初となる受賞の可能性があるからだ。

 近年の大リーグでは、勝敗よりも防御率やWHIP(1イニング当たりの被安打+与四球)を重視する傾向が強いが、3人とも両部門で上位につけている。防御率は黒田がア・リーグ2位(2・65)、岩隈が同6位(3・015)、ダルビッシュが同7位(3・017)。WHIPは岩隈が同1位(0・94)、ダルビッシュが同4位(1・047)、黒田が同5位(1・053)。特にダルビッシュは両リーグ最多の157奪三振が出色で、ほとんどの米メディアが今季のア・リーグ奪三振王として本命視している。

 この3人に加え、防御率2・53は同1位のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、開幕13連勝したマックス・シャーザー(タイガース)、故障離脱も、1・71は“隠れ防御率1位”のクレイ・バックホルツ(レッドソックス)らで争うとみられる。

 ナ・リーグの大本命は“現役最強左腕”クレイトン・カーショー(ドジャース)だ。防御率1・98とWHIP0・91はともに両リーグトップで、2年ぶり2度目の栄冠に向けて死角は見当たらない。対抗馬は、16日の球宴で先発、好投した“超新星”マット・ハービー(メッツ)と、11勝左腕パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)あたりか。ともに24歳のメジャー2年目で、伸び盛り。後半戦で巻き返しての逆転受賞も十分に考えられる。

 

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