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【プロ野球】

糸井 有言実行 先制打 敢闘賞ゲット

2013年7月20日 紙面から

◇マツダオールスターゲーム2013 第1戦 全セ1−1全パ

1回裏 1死三塁、左前に先制適時打を放つオリックスの糸井。投手広島の前田、捕手巨人の阿部=札幌ドーム

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 まさしく有言実行の一打だった。オリックス・糸井が先制打で敢闘賞を手に入れた。1回1死三塁で、広島・前田健が3球目に投じた146キロ直球をライナーで左前へ。「三塁だったので本塁にかえそうと思っていた」。三塁走者の松田を悠々と本塁へ生還させた。

 「一つ取りたいと思っていたので、この札幌ドームで取ることができてめちゃくちゃうれしい」。糸井は満面の笑みで語った。セパ最多得票で選出された後、賞取りを高らかに宣言していた。4打数2安打1打点なら合格だ。

 喜ぶ理由はもうひとつある。昨年までの庭だった札幌ドームでの一打だったからだ。まずは久々に三塁ベンチに座った。札幌ドームでは三塁側がホームチームのベンチ。オリックス移籍後は慣れない一塁ベンチに座っていた。グラウンドでは陽岱鋼、中田との外野コンビが復活した。これにはファンも大喝采。「札幌は特別な球場。久しぶりに3人で守って楽しかった」。歓声を聞いた糸井は恩返しの一打を誓っていた。

 試合中には栗山監督から交代の打診を受けたが、最後までスピードあふれるプレーを披露し続けた。そして、敢闘賞受賞。「今日はうれしかった」と語る糸井にとって、今年の球宴は忘れられないものになった。 (川越亮太)

 

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