石垣市水族館、候補地は11カ所 基本構想案を了承
整備手法など検討へ 観光振興や学習施設に
石垣市水族館推進計画策定委員会(委員長・漢那政弘副市長、委員10人)は18日までに第4回の会議を開き、候補地として11カ所を盛り込んだ基本構想の素案を大筋で了承した。委員の意見を反映させるため、文言を追加修正するなどして今月下旬に市長に報告、公表する予定だ。2013年度内に策定する基本計画では、候補地を数カ所に絞り込むほか、整備手法や建設費用などを明確化するなど、より具体化した内容にする考え。
候補地として北西部、新港地区など11カ所が挙がっているほか、おおよその敷地面積として2万平方メートル、床面積として約1万平方メートルとの提示があったが、具体的には基本計画の中で精査していくことにしている。
素案は「八重山の豊かな自然環境や海洋文化を未来へつなぐ水族館」を活動理念として、水族館を▽観光振興▽教養・学習施設▽地域交流▽種の保存|などに資する施設と位置づけた。
基本計画の策定作業では建設場所の確定と周辺環境への負荷軽減、詳細な展示計画の作成、関係団体との連携、水族館建設に伴う波及効果の検討、運営主体や運営手法の明確化と建設費などの問題を整理していくことになる。
こうした課題をクリアしなければ、実現化のメドはつけられないことから、14年度以降のスケジュールは今のところ未定だ。担当の企画政策課は「基本計画の内容や住民の意向を踏まえた判断が必要になるのではないか」としている。