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政治
【ただいま北海道を検索中】泊原発の見学会に参加して
2013.7.20 07:00
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現在、敷地内では再稼働に向けての安全対策工事が行われている。900億円がかかるとされるが、「果たしてそれで終わるかどうか」と心配そうに話すのが印象的だった。
海岸線には巨大なクレーンが何台も動く。背後の山の上でも多様な機械が稼働している。再稼働の申請で、北海道電力は想定される津波の高さはこれまでの最大津波の想定を9・8メートルから7・3メートルに下方修正した。
担当者は「岩礁が防潮堤の役割を果たす」と話す。高台から見ると、確かに海岸線の海のなかに岩礁が見える。津波の高さを下方修正したのは、岩礁を航空機を使ったレーザー光などで正確に計測して津波にどう影響するかを計測したとの説明だった。
79メートルの高さの展望台から海岸線を含む全容を見た。現地で見ないと、その規模は分からない。海抜16・5メートルの防潮堤を約1・3キロに渡って設置するが、今は基礎部分の工事が行われている。新規の貯水設備工事も進められている。
敷地内での説明で「ここは100万点以上の縄文土器が出土したところです。豊かな土地だったことが分かります」という言葉があった。
豊かな暮らしを願って建設された原発が、豊かな土地の上に建つ。不思議な縁を感じる。
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