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政治
【ただいま北海道を検索中】泊原発の見学会に参加して
再稼働問題で大きく揺れている北海道泊村の北海道電力泊原子力発電所(泊発電所)。同社は7月8日、泊原発1~3号機の安全審査を原子力規制委に申請するなど、早期の再稼働を目指している。折しも、11日に開かれた「見学会」に参加する機会を得た。(松垣透)
泊原発見学会の参加者は老若男女26人。午前9時にさっぽろテレビ塔(札幌市)の下に集合し、用意されたバスに乗り込むと資料とペットボトルのお茶を渡された。
泊原発に向かう静かな車内で、まずはDVD「暮らしと社会を支える電気」を見ながら、原発の必要性や安全性について学ぶ。「見学会は毎年、この時期に行っています。実際に見てもらい、再稼働に向けての取り組みに理解を深めてもらえれば」と担当者が説明した。
発電所近くの原子力PRセンター「とまりん館」に到着すると、泊原発の現状など詳細な説明を受けた。北海道電力の担当者が質問に応じる形で地震対策やテロ対策、雷対策などについて答えていた。
この後、参加者を厳しく本人確認をする。事前申請して許可を得ているものの、本人確認には免許証かパスポートが必要だ。
ここで見学者カードを渡される。持ち込むものは制限される。敷地内部のカメラ撮影は厳禁だ。敷地入り口には、大型ダンプカーが次々に入りこみ、大規模な工事をしていることがうかがえる。入り口ゲートでひとりひとりを厳しくチェック。さらに、もうひとつのカード「構内出入許可証」を渡され、首から2つのカードを下げる。
この時点では泊原発の全容は分からない。トンネルをくぐって初めて見えてくる地形だ。泊原発は1号機から3号機まで現在止まったままとなっている。
「節電のお願いをしています。原子力発電が止まっているので古い火力発電でまかなっています。北海道を停電させるわけにはいきません」
最大規模の発電所だけに関係者の表情は複雑だ。
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