福島で犬にかまれる事故増加 震災ストレスで攻撃的に?
朝日新聞デジタル 7月19日(金)10時46分配信
【今直也】東日本大震災の被災地に残された犬は人を攻撃しやすくなっていたことが、福島県南相馬市立総合病院のデータで分かった。いきなり人をかむ事故が増えていた。置き去りにされるなどの強いストレスで、犬の精神状態が悪化したことが原因と考えられるという。米医学誌電子版で発表された。
南相馬市立総合病院の医師らの研究チームは外来受診記録やカルテから、犬にかまれた患者の治療内容などを調べた。
調査結果によると、1カ月の外来受診数100件あたりの犬の咬傷(こうしょう)は、震災前12カ月は平均0・21件。ところが、震災以降の2011年3月は2・2件、4月6・5件、5月3・5件、6月1・3件と増えていた。受診件数は計27件で、飼い犬12件、首輪はあるが飼い主不明の犬9件、野良犬3件、不明3件。
朝日新聞社
最終更新:7月19日(金)11時50分
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