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東電 全管理職に10万円支給
7月19日 19時59分

東電 全管理職に10万円支給
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東京電力は、福島第一原子力発電所の事故のあと、発電や事故の賠償といった事業を推進する要となる管理職の退職が相次いでいることから、これに歯止めをかけるため、管理職およそ5000人に一時金として10万円を支給することを決めました。

東京電力では、平成22年度におよそ130人だった退職者が昨年度は700人余りに増え、福島第一原発の事故から先月までの退職者は1200人以上に上っています。
中でも、昨年度の退職者のうち4割程度が職場で要となっていた管理職で、東京電力はこのままでは発電だけでなく原発事故の賠償業務にも支障が出かねないとしています。
このため東京電力は、およそ5000人の管理職全員に今月、一時金として10万円を支給することを決めました。
支給総額はおよそ5億円で、東京電力は、昨年度追加して行った1400億円余りのコスト削減分を原資に充てるとしています。
また東京電力は、昨年度以降、管理職の年収を一律で30%削減しており、一般の社員との給与の逆転も起きていることからそれを是正する目的もあるとしています。
ただ、原発事故の被害者への賠償が不十分だと指摘されるなかで一時金を支給することには批判の声が上がることも予想されます。

東電社長「必要な措置」

東京電力の廣瀬社長は19日の記者会見で、退職者の増加に歯止めをかけるため管理職に一時金として10万円の支給を決めたことについて、業務を円滑に進めるうえで必要な措置だとして理解を求めました。
東京電力は、福島第一原発の事故以降、1200人を超えている退職者の増加に歯止めをかけるため、特に退職者が多い管理職およそ5000人に一時金として10万円を支給することを決めました。
これについて、東京電力の廣瀬社長は、19日の記者会見で「経営は大変苦しく、一時金の総額の5億円というのは大きい決断だが、一方で、頑張って成果が出たときには、経営としても報いたいということで、極めて異例だが決めた」と述べました。
さらに廣瀬社長は、被災者から反発が出るのではないかという質問に対し、「そういう意見もあると思うが、賠償も除染も廃炉も人間がやっているので、いいかげんな気持ちで仕事をしてほしくないし、それは被災者の迷惑にもなる」と述べ、業務を円滑に進めるうえで必要な措置だとして理解を求めました。

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