柏崎刈羽原発:新潟知事 「誤解」発言の甘利氏に面会要請
毎日新聞 2013年07月11日 23時13分
新潟県の泉田裕彦知事は11日の定例会見で、柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の安全審査申請を巡り東京電力が求めている広瀬直己社長との再会談について、「拒むものではない。話がかみ合うように事務調整している。事前の議題調整が必要だ」と述べ、交渉を進めていることを明らかにした。両者は5日に会談したが、物別れに終わっていた。
また、泉田知事は甘利明経済再生担当相に対し、10日に面会を申し入れたと表明した。甘利担当相が9日の閣議後会見で「泉田知事は誤解をしているのではないか」と発言したため、知事は「誤解だけではなく、我々が何を心配しているか説明したい」としている。
泉田知事は2007年の新潟県中越沖地震で、同原発敷地内の配管が損傷した問題にも触れ、「今回の(東電が基礎工事を進めている)ベント装置は、(原発建屋とは)別々に造る。(地中の)配管が外れたら放射能が生で出てくる。大丈夫なのか」と改めて懸念を示した。【塚本恒】