「一般的に、高学歴女子は家事全般のスキルが欠如している人が多い。それなのに、一流大学卒というだけで、自分に価値があると思って同等の学歴以上の男を求めている。これは完全なミスマッチ。女性の学歴がモテにつながると勘違いしている。高学歴女子が狙うのは、『3K』、すなわち、高身長、高学歴、高収入が揃ったモテ男ですが、彼らは、残念ながら高学歴女子を相手にしません。彼らが求めるのは、高学歴女子にはない可愛らしさや、男を支える家事炊飯能力ですからね」
とはいえ、近頃は東大、京大もアイドルやタレントを多く輩出するなど、美しい高学歴女子が増えているのは確かだ。しかし、そんな彼女たちにも、「高学歴」の十字架は重くのしかかる。
「ルックスが世間並みの東大女子っていうのも、中途半端なんですよ」と語るのは、堀北真希似の29歳、小田敏子さん(仮名)だ。地元で一番の国立大附属高校から東大経済学部にストレートで合格した。
「私も頭の悪い人とは付き合いたくないけれど、東大男子は大抵キモい。あまりにも選択肢が少ないんです。そんな中で一人、本気で惚れてつき合った東大生がいました。容姿は中の上でしたが、デートは毎回遅刻するわ、浮気はするわ、本当にダメ人間。でも、選択肢が少ない中でこの人しかいないと盲信して、すっかり依存していました。
東大女子は世間知らずでプライドが高いのですが、いったん壊れると破滅的な行動に出ることがあります。私も、彼と別れ話が出たとき、『もっと他の男に目を向けたらどうだ』と言われ、その勢いで上野のスナックでバイトを始めました。お客のおじさんとセックスもしました。そのことを彼に告げると、異様に興味を示し、それがちょっと嬉しかった。その後も何度か職場で不倫しました。こんなはずじゃないのにと、心のどこかでずっと思いながら……。夜な夜な渋谷で男を漁っていた、あの東電OLの気持ちが、ちょっとわかる自分が怖いです」
破滅的な行動に走るのは優等生として生きてきた反動なのか、自己否定なのか。
風変わりな男と離婚する
また、恋愛関係にある男女は自分にないものを相手に求めるというが、勉強熱心が高じ、妙なドツボにはまって失敗するケースもある。東北大学医学部を首席で卒業した、循環器科医師の木元優子さん(34歳・仮名)が経験を語る。
「30歳のとき、インド旅行のツアーで知り合った、自称霊能力者の男性と結婚しました。私の専門は、何事もエビデンスに基づく合理的かつ論理的な医学の世界。対して彼は、現代の学問では解明できないスピリチュアルな世界の住人です。私がどんなに勉強しても到底及ばぬ領域に立つ人ですから、私にとっては神的存在。一緒に暮らし始めると、彼は『ベランダにカラスがたくさん来て、僕の心臓をえぐろうとする』とか『寝室の壁から鎧武者と馬の胴体が半分出てきて、僕を踏み殺そうとする』とか、いつも騒いでいました。怖いと同時に、やっぱり私の知らない世界があるんだと感動しきりの日々でした。
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