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元オウム教団幹部 野田成人のブログ

原則1日コメント3個迄 これまでの賠償額600万円 

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 小生は、ここ数年、アレフ内でも社会一般でも非難攻撃にさらされる状況にあった。その四面楚歌状況について、

「よくそれだけ周囲から批判され続けて平気ですね」

 などと何度か言われた。世間一般の攻撃はまだしも、つい先頃まで慕っていた部下達からもそういわれることに、同情をも禁じ得ないというような。

「周りが、やいやいやいやい言って来たからって何なの?」

 というのが小生の正直な感覚。だが、それが一般の感覚からずれがあるとするなら、批判・非難についての認識が、一般の人と比べて少ないのかも知れない。

 この非難されてもあんまり気にしないという、「鈍感力」(?)ともいうべきコツについて、「教えて」などと言われたりもする。しかしコツというかノウハウではなく、もうこれは「生き方」そのもの。

 繰り返しになるが、他者の存在を否定するような非難・批判の認識が薄ければ薄いほど、人が何を言おうと気にならなくなる。えーと、くどいですけど、今日も具体例行きましょう。

 10年程前、北朝鮮の故・金正日のボディーガードだった人が、脱北に至るまでの手記を書いていた(「私は金正日の極私警護官だった」李英國著)。彼は厳しい選抜試験をパスしたエリートだった。金正日に忠誠を誓っていた彼は、誉められるために何の罪もない人をためらいなく殺していた。

 しかしその後彼は、最初の脱北を試みて政治犯収容所に送られる。まさに天国から地獄。「そこでは囚人の命は虫ほどの価値もなかった」と述べている(2度目の脱北で成功した)。彼の場合、それまで自分が虐待する立場から、虐待される立場に入れ替わったわけだが、その時どういう思いが生じただろうか?恐らくそれまで自分が罪もない人にしてきた残虐な行為・そのイメージ・相手に対して抱いた冷徹・残酷な思いが湧いてきたはずである。自分の過去の残虐な思いが、自分自身に跳ね返ってくるわけだ。残虐であればある程、強い恐怖を感じたはずである。

 もし彼が収容されていた政治犯に対して、「立ち直って欲しい」「更正して欲しい」と思いやりをもって接していたなら、そこまでの恐怖は生じなかったはずである。

 北朝鮮政治犯収容所にそんな思いやりある刑務官がいるのか分からない。が、小生は東京拘置所でそれっぽい人間にあったことがある。小生が「桃源クリーム事件」で起訴され、1年半程拘置されていた時のことである。

「俺は、ここに入っている人達に、良くなって欲しい更正して欲しいと思ってやっているから。」

 逮捕されてから2ヶ月位して新たに着任した主任らしき刑務官は、小生にそう語りかけた。実際に前任者と比較すると、その新任刑務官は対応がソフトで丁寧だった。勿論拘置所である以上、「ダメなモノはダメ」という対応だが、明らかに前任者のちょっとふんぞり返った対応とは違った。そういう刑務官が北朝鮮政治犯収容所に入ったなら、上記ボディーガードほどの恐怖は感じることはないだろう(それでもそれなりに恐怖はあるだろうが)。自分が人を虫けら扱いしていないので、虫けら扱いされるという認識がないってこと。

 他者の存在を否定するような非難・批判の認識が少なければ、人から非難攻撃されても苦しまなくて済む。これを更に認識の消滅を進めれば、仮に相手が自分を虫けら扱いしていたとしても、仮に北朝鮮政治犯収容所のようなところに入ったとしても、苦しまなくて済む。どころか虫けら扱いしてくる極悪刑務官に対して

「ああ、この人は自分を成長させようと思って叱咤激励してくれているんだ。」
「この人はカルマを落としてくれるブッダの化身みたいな人だ。」

 と思えて苦しまないで済む。

「相手はあなたのことを潰してやろうと思っているのに、そりゃおかしいんじゃないか?」

 と言うかも知れない。しかしこの世で生きていることそのものが、マトリックスの仮想現実のようなもの。あなたは攻撃している相手が、マトリックスのエージェントでないと証明できるだろうか?

 つまり通常は苦しむような酷い非難攻撃でも、それをプラスに変容できるということになる。しかし一般的には、この非難攻撃の認識が固定化している。世の中どこを向いても、誰かを非難攻撃しているように思われるが、攻撃する側はその認識が固定化してしまっているが故に、攻撃する時は強くても、反対の立場になって攻撃されると脆い。例えば、「ネトウヨは敵に回すと怖いが、味方につけても限りなく頼りない」などと言われるのがまさにそれ。

 認識が固定化していると、マイナスのものはマイナスでしかない。しかし認識が固定化していなければ、マイナスでもプラスに変容しうる。つまり非難悪口を言われたとしても、「ああ叱咤激励ありがとう」となる。このような認識の消滅を、個別の自称ダメ人間丸ごとやろうというのが、小生の現在の活動。

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