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真夏日が続き、県内の家電量販店でエアコンや扇風機といった夏物家電の売れ行きが好調だ。東日本大震災を機に高まった節電志向で省電力機能の高い製品が人気で、冷房効率を高めるためにエアコンと扇風機の両方を購入する客も。テレビ販売の急激な落ち込みに泣いた家電販売だが、猛暑の特需に、各店の担当者は「異常なくらいの売れ行きだ」と喜びの声を上げている。(仲田佳史、照屋剛志)
ベスト電器イオン北谷店は梅雨明け以降、エアコン、扇風機の売り上げが前年比で2桁伸びた。エアコンは、大気中の微小粒子状物質「PM2・5」に対応した空気清浄機付きなど多機能化が進んでいる。中でも従来より優れた省エネ機能を持つ製品の売れ行きがいいという。
担当者は「例年より客単価が1万円近く上がっている。新築を機に買い替える客も増え、旧盆まで好調さは続くだろう」と見通す。
エディオン那覇メインプレイス店はエアコン販売が5割増で、売り上げを引っ張る。担当者は「これまで地デジテレビで落ち込んでいた分、売り上げ効果は大きい」と喜ぶ。
ヤマダ電機テックランド那覇本店ではエアコンと扇風機をセットで買う客が増えている。節電のためエアコンの温度を高めに設定し、扇風機と併用するためで、担当者は「今年は省エネ志向がより強まっている」と話す。特定のエアコンを購入すると、すだれと扇風機をプレゼントするキャンペーンも行い、売り上げ増を目指す。
エディオン那覇メインプレイス店でエアコンを品定めしていた宜野湾市の40代男性は「電気代が上がったこともあるが、環境への負荷を少しでも減らしたい」と製品を見比べていた。