韓国:バイオ企業会長を逮捕 自社株売り抜け多額利益
毎日新聞 2013年06月28日 20時25分
【ソウル澤田克己】韓国紙・朝鮮日報(電子版)によると、ソウル南部地検は28日、未公開情報を利用して自社株を売買したとする背任などの疑いで、韓国のバイオ企業「RNLバイオ」の羅廷燦(ラ・ジョンチャン)会長(50)を逮捕したことを明らかにした。羅会長は昨年12月から今年2月にかけて、自社株473万株を売却し、140億ウォン(約12億円)を得たという。
R社は、韓国では禁じられている幹細胞投与を希望する韓国人患者を福岡市のクリニックに紹介している。毎日新聞が昨年12月末に営業実態を報道して以降、同社の株価は低迷。昨年度の決算報告について、幹細胞の抽出・培養を含む事業の適法性に不透明な部分があると判断した監査法人から「適性」意見を得られなかったため、韓国証券取引所が今年4月、上場廃止を公示した。