対馬の仏像窃盗:韓国人の実行犯に懲役判決
毎日新聞 2013年06月28日 19時18分(最終更新 06月28日 20時05分)
【ソウル澤田克己】長崎県対馬市の寺社から仏像2体を盗み、韓国に持ち込んだとして文化財保護法違反などの罪に問われた韓国人7人に対する判決公判が28日、韓国中部の大田地裁で開かれ、実行犯とされる3人のうち1人に懲役4年、2人に懲役3年が言い渡された。運搬役の3人は執行猶予付きの有罪、1人は無罪だった。聯合ニュースが伝えた。
検察によると、被告らは昨年10月、対馬市にあった国指定重要文化財の「銅造如来立像」と県指定文化財の「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」を盗み、釜山港から韓国に持ち込んだ。
観世音菩薩坐像については、もともと所有していたという韓国の寺が、倭寇に略奪されたものだと主張して引き渡しを要求。大田地裁が今年2月、日本への返還を当面差し止める仮処分決定を出している。