大阪市:赤レンガ倉庫…民間を公募、集客施設運営へ
毎日新聞 2013年07月18日 08時13分(最終更新 07月18日 08時41分)
大阪市は17日、同市港区の赤レンガ倉庫4棟について、レストランなどの集客施設として運営する民間事業者を公募することを決めた。「大正レトロ」の雰囲気が残る貴重な建物だが、耐震強度不足のため、使用していない。市は補強工事などの対策を条件に、来月にも事業計画を募る。
赤レンガ倉庫は大阪湾に臨む築港地区にあり、住友倉庫(本社・同市西区)が1923(大正12)年に建設した。市は98〜99年度、約6億円で買い取り、若手芸術家が作品を制作したり、展示したりするスペースを整備したが、耐震強度不足が分かり、現在は立ち入り禁止にしている。
近くには海遊館や天保山公園があり、大阪府市の有識者会議は昨年6月、倉庫を集客施設に活用するよう提言。市は赤レンガの雰囲気を生かすことや安全性を確保することを条件に事業者を募り、20年間の契約で土地を賃貸する方針だ。【津久井達】