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津波に耐えた大イチョウ あすへの希望 岩沼・長谷釜地区

葉を茂らせる大イチョウ。神社も残った=岩沼市長谷釜地区

 東日本大震災で被災し、災害危険区域に指定されている宮城県岩沼市長谷釜地区で、津波をかぶった大イチョウが青々と葉を茂らせている。そびえ立つ姿に復興への希望を感じ取る住民は多い。
 大イチョウは、地元で古くから信仰される神明社のご神木。樹齢350年前後で高さが約20メートル、幹周りは最大約5メートルある。震災時、周辺は4〜5メートルの津波に襲われ、家や樹木が流失したが、神社と大イチョウは残った。
 「不思議な力を感じる」と禰宜(ねぎ)の照井正光さん(63)。「流されてきた大量のがれきも、なぜか神社を避けていったようだ」と言う。
 海水に漬かったため、一時は葉が枯れたようになったが、今は樹勢を取り戻した。
 震災前、同地区には約280人が住み、37人が犠牲になった。町内会長の菊地幸一さん(64)は「大イチョウが残ったことは何よりの励み。復興に向かう地域住民を見守ってほしい」と話した。


2013年07月19日金曜日


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