中部電浜岡原発　燃料カバー２１体に欠損

　中部電力は１８日、浜岡原発（静岡県御前崎市）の原子炉や燃料プールにある燃料集合体の金属製カバーのうち、２１体で上部の部品に欠損を確認したと発表した。製造時の溶接作業で熱を加え過ぎたため、腐食しやすくなっていたことが原因。燃料集合体などに影響はないといい、原子力規制委員会に報告した。

　中部電によると欠損が見つかったのは、燃料集合体を固定するために金属製のカバーの上部に取り付けた部品で、カバーへの溶接は神戸製鋼所などが手掛けた。欠損の長さは最大約３６ミリだった。まだ点検していない３号機の原子炉内にあるカバーも今後調べる。

　東北電力の女川原発で欠損が見つかり、昨年８月に当時の経済産業省原子力安全・保安院が、同じタイプの原子炉を持つ電力会社に調査を指示していた。