Updated: Tokyo  2013/07/19 17:09  |  New York  2013/07/19 04:09  |  London  2013/07/19 09:09
 

今日の国内市況(7月19日):株式、債券、為替市場

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  (ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。

●日本株反落、過熱感や参院選控え幅広い業種売り-先物主導で急落も

東京株式相場は反落。連騰による過熱感や参院選を控えた持ち高整理の売りに押された。直近強かった非鉄金属やガラス・土石製品、繊維など素材関連株中心に幅広い業種が安い。先物の下落が現物株への裁定解消売りを誘発し、日経平均株価は一時400円近く急落する場面もあった。

TOPIXの終値は前日比10.03ポイント(0.8%)安の1211.98、日経平均株価は218円59銭(1.5%)安の1万4589円91銭。

三菱UFJ投信の内田浩二チーフファンドマネジャーは、「参院選での自民党の大勝を既に相場が織り込んでいると考える一部投資家が利益確定売りを出した」と言う。また、日経平均が節目の1万5000円を前に足踏みしたことで、「短期筋がいったん売りに走った可能性もある」と話した。

●債券先物は上昇、株安・円高基調で1カ月ぶり高値-参院選控え慎重

債券先物相場は上昇。株式相場の下落や外国為替市場での円高基調を背景に買いが優勢となり、中心限月は約1カ月ぶりの高値を付けた。一方、週末に参院選挙を控えて投資家の慎重姿勢も強く、超長期ゾーンなど現物債の上値は重かった。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比5銭安の143円33銭で開始し、午前9時半すぎに10銭安の143円28銭まで下落した。その後、株価が下落に転じると水準を切り上げ、午後はじり高の展開。2時半すぎには143円49銭と中心限月で6月7日以来の高値を付け、結局は6銭高の143円44銭で引けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは「先物相場は株安・円高に振れたのが影響した」と指摘。「現物債の売買は活発ではなく、超長期債は来週の20年債入札を控えて金利が下がる感じではなかった」と説明した。

●円上昇、株価急落をきっかけに買い優勢-全面安から全面高へ転換

東京外国為替市場の円相場は上昇。高く始まった日本株が急落したのをきっかけに、円はそれまでの全面安から全面高に転じるなど、週末の参院選を前に値動きの荒い展開だった。

ドル・円相場は、前日の海外市場で米量的緩和縮小観測を背景に1ドル=100円半ばまで円安が進んだ流れを引き継いで円売り先行で始まった。金融機関からの仲値公表が集中する午前10時前後には10日以来の水準となる100円87銭を付けた。ユーロ・円相場はこれに先駆けて5月28日以来の円安値となる1ユーロ=132円10銭まで円が売られた。

ABNアムロ・バンクの為替ストラテジスト、ロイ・テオ氏(シンガポール在勤)は、この日の円相場について、「恐らく大半が週末にかけての利益確定の動きだろう」と指摘した上で、夏休みの期間は流動性が薄いため、「変動の激しい動きになりがちだ」と述べていた。

更新日時: 2013/07/19 16:13 JST

 
 
 
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