気が向いたときだけお手入れ(笑)
でも、どれもちゃんと現役でいてくれるお気に入り達!!
左3本は、アンティークのピュイフォルカ。
オール・ヴェルメイユのスプーン。
右のスターリングシルバーとは、まったく違う存在感。
銀無垢に金をはったヴェルメイユ。
フレンチアンティークでよく使われてきた技法。
銀特有のボリューム感に、ゴールド独特の華やかさを生かし、
高価な装飾品に用いられてきた伝統的な手法の一つです。
酸化が大敵の銀、その黒ずむ性質を避けるという実質的な意味合いも。
このヴェルメイユの歴史は長く、古くは19世紀半ばまで遡ります。
(初期のヴェルメイユは、金部分が極々薄いです・・・)が、1920年頃まで用いられました。
高価な金を溶かし、銀の上に塗るという工程を経るので、非常に手間とコストのかかる技法です。
残念ながら、時代の波にのまれ1920年代以降は消滅。
1970年代に、あの老舗ジュエラー、カルティエがカルティエヴェルメイユとして、
ウォッチの中でこの手法を部分的に蘇らせました。
ピュイフォルカとてヴェルメイユは、とても珍しくなかなか見つかりません。
銀器の凛とした輝くとは違った、やはりどこか温かみのある、
ひっそりとした華やかさがあります。
コレクターには、堪らない・・・
拘りのマーク。
ピュイフォルカとファーストミネルヴァ950の刻印。
この刻印は、フランス国家が高純度の銀(950/1000)と証明するもので、
お気に入りのデザインに、このマークを確認できた時の喜びは言葉には出来ません。
定番、ヘレンド「インドの華」のゴールドとも合います。
(左のサラダプレートに合わせているのは、他社のヴェルメイユ デザートスプーン。ソルベなどに。)
こちらにもなんだか、しっくり馴染みます。 ヘレンド「地中海の庭」
左2本が、柄の裏側です。
右2本のように、表よりも凝った細工が施されているあたりに、またまた感動。
この現代の品にはない雰囲気が、何物にも変えがたい・・・・