どう対処すれば? 参院選終盤になり民主党が2人の首相経験者に頭を悩ませている。菅直人元首相(66)は16日、メルマガで名誉を毀損されたとして安倍晋三首相(58)を訴えたと発表。国会議員を引退した鳩山由紀夫元首相(66)も中国での勝手気ままな放言の舌の根も乾かぬうちに「今から何をやるんだか、わからないけど、やるぞー」と恐怖のツイートをして炎上。周囲の願いもむなしく、じっとしていられない2人を大人力検定の石原壮一郎氏(50)が斬る。
「政治家として“あがり”を迎えてしまった2人は、余生を過ごしているんですよ。普通のお年寄りも先が見えてくると、子供に帰ってしまいますが、そんな状態です。周囲のご機嫌伺いもしなくていいし、開き直った大人げなさが目立ちます」
こう石原氏に評される2人の最近の言動を振り返ってみよう。
菅氏が問題にしているのは2011年5月20日付で安倍首相が流したメルマガ。「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」とのタイトルだった。東京電力福島第1原発事故の発生当時、1号機への海水注入を当時首相の菅氏が中断するよう指示したという内容で、これに対して菅氏は海水注入を止めるよう指示したことはないと、メルマガが虚偽であるとかねて指摘。訴訟では、その削除と謝罪を求めた。
一方、鳩山氏は6月に香港のテレビ局の取材に対し「(尖閣諸島について)中国側から日本が盗んだと思われても仕方がない」と述べて民主党幹部を困惑させた。さらに7月11日には「今から何をやるんだか、わからないけど、やるぞー」とツイート。
ツイッターユーザーらによるリツイートは2万件を超え、「お願いだからやめて」「何もしないという勇気も時には必要」などと悲痛な叫びが殺到している。
「菅氏の提訴は、安倍首相にダメージがあるというより『そういえば当時の菅さんはプンプン怒ってばかりで、邪魔してたんだよね』と国民に思い出させる結果になっています。民主党を助けようと思ったんでしょうが、足を引っ張っていますね」(石原氏)
事実、ネットでは菅氏に対しゲンナリしている書き込みが相次ぎ、民主党のマイナスイメージを増幅させているようだ。この2人はもう止められないのか?
「子供になっちゃったお年寄りの扱いと同じで、話を聞いてあげて『そうだね』って自尊心を満たしてあげるのがいい。首相を辞めて以来、党にもメディアにも冷遇されていたので、スネていたところもあるのでしょう。満足すれば余計なことはしなくなります」(同)
石原氏はそんな2人にガス抜きの場を提唱する。「『時事放談』ならぬ『ジジイ放談』という番組を用意して、元首相を集めて好き勝手言わせて上げましょう。同時に『これは個人の感想です』とテロップも流しておけば、影響もありません」
石原氏の言う大人力とは、日常を生きるための大人らしい振る舞いの処世術でもあるのだが、ユーモアも求められる。
「元首相として望まれるのは、小泉純一郎氏のように潔く引退することです。でも、確かに大人かもしれないが、それじゃ面白くないですよね。菅さんや鳩山さんのように、本人にそのつもりがなくても、適度にネタを提供するのも奥深い大人力ともいえます」(同)
2人の言動に本気にならず、さらっと受け流すのもまた大人力である。
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