メディアは大事な問題になると「国民的議論が必要だ」という指摘が大好きだ。ところが憲法改正のような大問題で、いざ政権が本当に国民的議論を巻き起こそうとすると、今度は「すぐにも発議を目指すのではないか」と改憲派の足し算を始める。議論を飛び越しているのは、実はメディアのほうではないか。
政権は自分たちの命運がかかっているから、本気でそんな拙速な足し算などしない。それよりも、まずは議論をどうするかだ。政治報道にも本質を突いた議論を望む。
(文中敬称略)
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