トリプルカラム法


自動思考
(自己批判的)
認知の歪み 合理的な反応
(自己擁護的)
  1. 正しいことなんて、何もやってない

  2. 自分はいつも、遅刻している



  3. 皆が自分を軽蔑している



  4. 自分はまるっきりばかに見えるだろう


  5. 自分で自分がばかに思える


  1. 一般化のしすぎ

  2. 一般化のしすぎ



  3. 心の読みすぎ
    一般化のしすぎ
    全か無かの考え
    先読みの誤り

  4. レッテル貼り

  5. レッテル貼り
    先読みの誤り
  1. ナンセンス!正しい事を、いっぱいやってるさ

  2. いつも遅刻しているわけじゃない。
    それはおかしい。時間通りに行った時のこと
    考えてみよう。もし実際によく遅刻するようなら
    時間を守れるような方法を考えよう。

  3. 自分遅刻すると、機嫌が悪い人もいるかもしれない
    が、世の中終わりというわけじゃない。
    会議なんて、時間通りに始まらないもんだ

  4. なんてことを。自分はばかじゃない

  5. ばかじゃないさ。遅刻したらばかに見えるかもしれ
    ないが、誰だってときには遅刻するさ



「トリプルカラム」法は、

自分を卑下してしまいがちな時に、自分についての考え方を建て直す意味で利用できる。

目的は、悪い出来事ができると知らず知らずに心に浮かぶ非論理的で厳しい自己批判を、もっと客観的で合理的な

考えに置き換えることにある。


引用文献:前掲書(いやな気分よさようなら)p60


今、憂鬱なあなた、鉛筆とメモを持って、実際に書き込んでみましょう。

今、自分の心をよぎっている自己批判的な感情を、いくつでも書いてみて下さい。

書きながら、辛い気持ちになることもあるでしょう。その辛い気持ちを全部書き連ねて下さい。

次に、
認知の歪みの定義を使って、ネガティヴな自動思考の一つ一つを照らし合わせ、認知の歪みをみつけてください。

わからない時は、空白のままでもいいですよ。大切なのは、次のステップですから。

さあ、一番重要な合理的な反応をしてみましょう。

無理に元気になろうとする必要はありません。真実を認め、自分の批判的な声に反発する信念をしっかりもってください。

どうしても自己批判的な声に反発できない時は、他の人に聞くのも良い手ですよ。

周りの人や、例えば私にも聞く勇気をもってくださいね。

憂鬱度のたかい人は、これを毎日、数ヶ月続ければ、かなりうまく、合理的な反応をみつけられるようになるかもしれません。

頑張ってやる必要は全くありません。

ちょっと落ち込んだ時、側に鉛筆と紙があったら、ちょっと試しにやってみてはいかがですか?




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