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【サッカー】

工藤に点取り屋「9番」 男女日本代表が韓国へ

2013年7月19日 紙面から

東アジア杯への意気込みを語る柏FW工藤=東京都内で(松岡祐司撮影)

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 【ソウル占部哲也】東アジア・カップ(20日開幕)に参加する日本代表は18日、日本各地から3組に分かれて韓国に到着した。この日、背番号が発表され、工藤壮人(23)=柏=が点取り屋の9番に指名された。欧州組不在で初選出の柿谷曜一朗(23)=C大阪=に注目が集まる中、ザッケローニ監督(60)はタフな雑草ストライカーにゴールを求めた。

 工藤の表情から一瞬、緊張感が消え、頬が少し緩んだ。手に入れたのは、エースストライカーを示す9番。2桁番号が多数を占める中、「いい番号を頂いた。個人的にも気持ちが入る。この番号をものにしたい」と言った。尊敬する元日本代表FW北嶋(熊本)から柏で受け継いだ同じ背番号に、誇りをにじませた。

 今回は華麗なテクニックを駆使する柿谷に注目が集まるが、点をもぎ取るという才能では負けていない。いや、勝っている。今季はゼロックス杯、8強進出を決めたACL、リーグ戦、ナビスコ杯と戦ってきた。全28試合で先発。J1の2年連続2桁得点を含め、すでに公式戦で計16点を奪っている。

 国内で最も多忙なJリーガーだが、「連戦が続いた方が良い。点を取る感覚を忘れないから」と強行日程も苦にしないタフガイだ。ザック監督も急成長の点取り屋にいち早く注目し、5月に初招集した。FWだけでなく2列目からの飛び出しも得意とし、得点を量産。現代表で9番を長く背負い最多得点(35点)の岡崎と同じ匂いを発する。

 昨夏のロンドン五輪代表は落選、エリート街道は歩んではいない。そして、華麗な技巧は持ちあわせない。しかし、泥くさくネット揺らす。工藤は目の奥に強い光を宿して言う。「ACLでも中国、韓国、オーストラリアのクラブと対戦し、点を取ってきた。(経験の面で)アドバンテージはありますよ。あとは結果を残すだけ」。9番を与えられた雑草ストライカーは、静かに爪を研ぎ主役の座を狙っていた。

 

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