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【プロ野球】

先発マーにボコボコ指令 星野監督「打たれてこい」

2013年7月19日 紙面から

北海道に到着し笑顔でエスカレーターに乗る田中(右)とジョーンズ=新千歳空港で(浅井慶撮影)

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 プロ野球マツダオールスターゲーム2013は19日、札幌ドームで第1戦(午後7時5分開始)が行われる。通算成績は全パの78勝73敗9分け。第1戦の先発投手は全セが前田健(広島)、全パは開幕から13連勝中の田中(楽天)。ファン投票選出の両右腕による同期対決で、今年の夢の球宴が幕を開ける。

 第1戦で先発する楽天・田中は18日、遠征先の関西から札幌入り。開幕13連勝と絶好調の右腕は、マエケンとの88年世代初対決にも弱気の発言を連発。送り出す星野監督も「ボコボコに打たれてこい」と珍指令を下した。

 絶対エースの腰は完全に引けていた。「まあ、体がきついですね。ベストパフォーマンスは、ハッキリ言って難しい。どう無事に終わろうか、ということしか考えていません」と威勢のよいコメントを封印した。

 完投勝利を飾った16日のオリックス戦から中2日。心身ともに疲労はピークだ。マエケンが「MVP宣言」をしていることを伝え聞いても、「じゃあ、3イニング投げてもらいましょうかね。僕は2イニングなので無理。それに、投手には不利なオールスターですから」。狙うなら勝手にどうぞ−と言わんばかりだった。

 球団創設9年目の楽天を前半戦首位に導いたのは、間違いなく田中だった。ただ、その代償は決して小さくない。

 「ファンのみなさんに選んでもらったので良いパフォーマンスをしたいですけど…」。現状でのベストは尽くすが、高い期待をかけられても困るというわけだ。

 そんな田中に対し、星野監督は「ボコボコに打たれたらいい。それもファンサービス」と理解を示す。

 その上で、「ピンチになってもムキになるな! 絶対に本能を出すな!」と指令。最も重要なのは後半戦。ペナントレースに後遺症を残すことだけは避けたい、というのが本音のようだ。 (井上学)

 

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