R水素ネットワーク代表 江原春義による「WorldShift Actions」での講演。いま主流となっている化石燃料やウランに頼るエネルギーは、使えば使うほど、命を危機に追い込みます。地球規模の問題をシンプルでありながらも包括的に解決するR水素とは。この25分の中に、文明を変える鍵がある。
地域自立の鍵 つくる・ためる・つかうR水素
R水素(再生可能水素)は、水の中にある水素と再生可能エネルギーをマッチングさせる、持続可能なエネルギーのかたちです。
自然エネルギー100%の世界へショートカットさせるR水素
◎太陽光や風力、小水力などの自然エネルギーは、電力や熱に変えることで暮らしに役立てることができますが、使いたいときになかったり、逆に余ってしまうときがあります。その欠点を補い、自然エネルギーの可能性を広げるのがR水素です。
◎自然エネルギーによる電力(24時間連続運転できる、小水力や環境破壊の伴わない地熱発電、波力、潮力などの夜間電力は、さらに有効です。)で、水を電解し、水素エネルギーとして貯めておけば、必要なときに電力に戻して使ったり、車や工場を動かす動力、熱として使うことができるのです。他に人工光合成で水から水素エネルギーをとりだす方法が研究されています。
地域益→国益→地球全体の共通益
◎「R水素サイクル」は、水と酸素と水素が永遠にくるくる回るエネルギーのしくみなので、水や空気を汚すことがなく、有害なゴミを出すことがありません。
◎バッテリーと違いタンクさえあればいくらでも大量に貯蔵できますので、災害時のエネルギーセキュリティーにもなります。
◎オフグリッドやマイクログリッドでスマートになります。人っ子ひとりいない山のなかのメタボリックなインフラ、送電線や鉄塔、変電所なども必要なくなりますので、それらの建設、補修、メンテナンスにかかる莫大なコストから解放されます。
◎人類の4割が、今なお1日2ドル以下の収入、14億人のエネルギー貧困の人々は電力や燃料が使えません、文字通り「パワー」のない状態から脱するには、シンプルなR水素で解決させるためにも力を合わせていく緊急性があります。
◎独占できず、お金も権力も集中することがないので、紛争や貧困を引き起こすことがなく、命を傷つけることがありません。
「R水素サイクル」は、200年前の産業革命の時代に発見された技術などの組み合わせで実現できます。世界のさまざまな地域で、R水素のプロジェクトがはじまっています。
ぜひ「R水素プロジェクト」のページを見てみてください。
最近の動き
◎60以上の市民団体と個人からなる脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会「eシフト」の「市民版エネルギー基本計画」で、R水素社会へのステップとなる「自然エネルギーの水素貯蔵」が採択されました。http://e-shift.org/?p=2301
◎政党「みんなの党」のアジェンダ(重要政策)にR水素が選ばれ、「再生可能水素(R水素)等、最先端技術に国家ビジョンを示して取り組む」と文言化されました。http://www.your-party.jp/policy/manifest.html#manifest03
賛同団体
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世界のフィールドから R水素サポーターの声
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