ソニー ヘッドマウントディスプレイが前々から気になっていたので今回HMZ-T2を使用してみました。実際に使ってみて分かった装着のコツや画面を見たときの感想、レンタルできる3D作品などをご紹介いたします。
ソニー ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T2 フォトレビュー
まずはフォトレビュー。ヘッドマウントディスプレイが入ったボックス。
本体。これがディスプレイだなんて信じられない形状。
横からみたらこんな感じ。新幹線を思い出させる曲線です。思っていたよりボタンが少なくシンプル。
裏向けにしたところ。これはまだライトシールドを取り付けていません。
ライトシールド取り付け完了。ライトシールドとは周囲の明かりが接眼部へ侵入してしまうのを防ぐ部品です。
素材は柔らかいゴム製。取り付けは少しやりにくく、すぐに取れてしまいます。ライトシールドをつけたほうが映像はキレイに見えるというメリットがあるのですが、取り付ける時のストレスを考えたら、部屋を真っ暗にしてしまうほうが手っ取り早いでしょう。
このスライドを動かしてレンズの左右位置を調整します。最初は真ん中にしておき、実際に装着したあとに画面を見ながら調整をするとうまくいきます。
レンズはこんな感じです。上についているT型部分をおでこにあてます。
電源を入れるといくつか注意画面が出ます。写真はその一部。左レンズにカメラをくっつけて撮影したものです。
映像を見ている間にメニューボタンを押すと画面が出てきます。簡単な設定はここで操作可能。
正しい装着位置
装着は、男女3名のスタッフが何度も何度も試しましたが「慣れるまでは難しい」という感想で一致。横からみてヘッドマウントディスプレイが地面とほぼ平行になるのが正しい位置です。鼻にはあたりません。最初は「おでこだけで支えるのは痛くて、5分以上つけてられない!」と感じるのですが、後頭部のヘッドバンドを上手に調整するとおでこの痛みは激減し、映像もきれいに見ることができます。
間違った装着位置
正しい位置が分かってからこれを見るとまるで冗談のようですが、この時はスタッフ全員「これが正しいんじゃない?」と思っていました。本体が鼻にあたる付け方です。慣れるまでは正しい装着位置よりも楽で、かつ画面もよく見えるという意見が多かったです。こんなふうに間違った装着をしないために、次は装着のコツをご紹介いたします。
装着のコツ
正しい位置で装着をするには、まず全てのバンドを最大にしておきます。左右にあるボタンを押しながらバンドをひっぱります。
後頭部にあたるバンドも調整が可能。左手で中央を押しながら右手でバンドをひっぱります。
両方同じようにして最大にしておきます。
おでこにあてて、本体をかぶります。おでこの位置ですが、最初は「ちょっと上すぎるかな?」と思うぐらいが丁度いいです。
正しく装着する1番のコツがここ。後頭部にあたるバンドを思い切り下のほうに持っていくことです。ここのバンドとおでこで支えるイメージ。
位置が決まればあとはバンドをしめるだけ。最初は本体の重さのせいでバンド調整に苦難します。特に女性が1人でつけるにはこの重さに慣れるまで難易度が高いでしょう。最初は他の人の助けを借りながら装着することをおすすめします。
このように椅子に頭を乗せて上体をそらすと本体の重さが軽減されて楽に見ることができます。太ももを見る角度に頭を下げたり、完全に寝転ぶ格好も楽だという意見がありました。
3D映像の感想
ヘッドマウントディスプレイで3D映像を3人のスタッフが見てみました。それぞれの感想です。
- 筆者(30代女性)・・・全く期待していなかったけど、実際にみるときれいでびっくり。迫力ある3Dになってるし、メガネをかけながらも装着できるので便利。ライトシールドを装着し、部屋を暗くすると本当に映画館でみているような気分になる。ただし3Dの迫力度合いは作品によって違う。すぐに頭が痛くなるので2時間の映画をみるのは無理そう。
- Tさん(30代男性)・・・期待値が高かったためか、どれも映像に感動はなかった。
- Yさん(20代男性)・・・家のテレビでみるのとは全然違う。周囲に何もなく、映像だけ見ているので集中できる。最初は画面が小さいなと感じたが、映画が始まるとそれは感じなくなる。慣れが必要なのかも。おもしろい映画作品だったら入り込むので2時間つけていても痛みを感じない。ただ、使用後に目の疲れは感じる。
感想は、3人だけでもかなりの個人差がありました。Amazonでのレビューを読んでも人によって評価はバラバラです。多い意見は「装着は快適とは言えないが、映像は迫力がある」ということ。「映画館の雰囲気に浸れて3D作品が楽しめるなら装着の不快感は気にならない」と思うか、「こんなにしんどいならテレビでいいや」と思うかがポイントのようです。
3D作品のDVDはレンタルが少ない
今回の記事でスタッフが見た3D対応のDVD作品は3つ。TSUTAYAでレンタルしました。簡単にそれぞれの作品の感想も書いていきます。
トイ・ストーリーは最初に見たのがVHS画質だったので単純に綺麗さに驚きました。たとえばポテトヘッドはざらっとしたプラスチック、羊飼いのボー・ピープはツヤツヤの陶器といった質感が表現されていたのを初めて知ることができました。しかしCGアニメでもともと奥行きが出るように作られているので2Dのブルーレイでみたことがある人には感動は薄いかもしれません。
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 3Dスーパー・セット(4枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]
パイレーツ・オブ・カビリアンは残念ながら3D感が薄かったです。人物と背景しかない感じでした。
アベンジャーズ 3Dスーパー・セット(4枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]
アベンジャーズはかなり奥行きがあって迫力を感じられる作品。特にアイアンマンがビルの合間を飛んだり、コックピットで情報パネルが浮いているのがリアルでした。
筆者が行ったTSUTAYAは大きい店舗でしたが、3D対応の作品は上記3作品の他に「ジョン・カーター」や、ディズニーキャラのDVDが数枚だけ。アバターはもともと3Dレンタルがないとのことです。店員さんに聞いてみると「3Dはまだあまり扱っていない」とのことでした。3D作品をレンタルしたい場合は、TSUTAYA DISCAS のほうが多く扱っているのでおすすめです。
現時点で23作品ありました。「貞子 3D」が人気のようです。個人的には、ホラーはヘッドマウントディスプレイで楽しむには迫力がありすぎて気絶してしまうんではないかと心配になります。
アバターやスパイダーマンはレンタルがなくDVDを購入しなければいけません。まだまだレンタルできるものが少ないのが3D作品の現状といえるでしょう。2Dでも映画の臨場感は楽しめるので、映画館が大好き!という人は試してみる価値はありますよ。
ソニー ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T2 まとめ
- 見た目は近未来的でワクワクする
- 装着は慣れるまでは難しくて時間がかかる
- 慣れれば1分〜3分以内で装着可能
- 重さが気になるかどうかは個人差が大きい
- 3D対応のDVDはレンタルショップには充実しておらず、購入がメインになりそう
- ガジェット好き、映画好きにはおすすめ
今回のレビュー商品はこちら
常にこういうのをかぶって生活する未来がくるのかしら丨ソニー ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T2 レビュー http://t.co/ZBVP8Vh1in
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