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米の原発廃炉 三菱重工に賠償要求7月19日 7時49分
蒸気発生器の故障が原因で廃炉が決まったアメリカ・カリフォルニア州の原子力発電所について、運営する電力会社が、蒸気発生器を製造した三菱重工業に対し「重大な契約違反があった」として、損害賠償を求める文書を送付しました。
カリフォルニア州南部にあるサンオノフレ原子力発電所は、三菱重工業が製造した蒸気発生器の配管に破損や異常な摩耗が見つかったため去年1月から運転を停止し、先月、運営する地元の電力会社が採算が取れないとして廃炉にすることを決めました。
これについて、電力会社は18日、三菱重工業に対し損害賠償を求める文書を送付したと発表しました。
文書で、電力会社は「契約では、三菱重工業は速やかに蒸気発生器を修理することが求められていたにもかかわらず、この義務を果たさなかった」としたうえで、重大な契約違反があったとして、三菱重工業に対し損害を賠償するよう求めています。
賠償の請求額は明らかにされていませんが、電力会社は、廃炉に当たり日本円で450億円から650億円の損失が出たとしています。
電力会社は、今後90日間で問題が解決しなければ仲裁者を交えた法的な手続きに乗り出す方針を示しています。
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