Mスタンレー第2四半期は予想上回る利益、トレーディング部門好調
[18日 ロイター] - 米モルガン・スタンレー(Mスタンレー)(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)が18日発表した第2・四半期決算は、特にトレーディングやウェルスマネジメントなど、すべての部門で増収となったことで、調整後の利益が予想を上回った。
普通株主帰属の純利益は8億0200万ドル(1株当たり0.41ドル)となり、前年同期の5億6400万ドル(同0.29ドル)から42%増加した。
一時項目を除く1株当たり利益は0.45ドルとなり、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.43ドルを上回った。
決算発表を受け、モルガン・スタンレー株は午前の取引で5%近く上昇した。
決算結果には債務評価調整に関連する利益が含まれるが、同利益はシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)から合弁会社モルガン・スタンレー・スミスバーニー(MSSB)の未保有株を取得する費用によりおおむね相殺されている。
債券・コモディティ(商品)のトレーディング収入は、50%増の11億5000万ドルとなった。ただ、モルガン・スタンレーが設定した同部門の四半期収入の目標の15億ドルには届かなかった。
債券引き受け業務による収入は約24%増の4億1800万ドル、株式引き受け業務による収入は約16%増の3億2700万ドルとなった。
アドバイザリー業務による収入は、企業の合併・買収(M&A)が低調だったにもかかわらず、約27%増の3億3300万ドルとなった。
ウエルスマネジメント業務による収入は10%増の35億3000万ドル。利益率は18.5%となった。ゴーマン最高経営責任者(CEO)は同利益率を2015年までに少なくとも20%に引き上げることを目標に掲げている。これまでに、市場環境が好転し金利が上昇すれば23%を超える水準まで引き上げられるとの見方を示している。
米大手行の間ではこれまでにゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が第2・四半期決算を発表。モルガン・スタンレーと同様、主にトレーディング業務と引受業務が好調だったことで予想を上回る結果となっている。
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