東日本大震災で爆発・炎上したコスモ石油千葉製油所(千葉県市原市)の液化石油ガス(LPG)タンクの復旧工事が終わった。コスモ石油が18日、報道陣に現地を公開した。地盤の液状化対策を進め、タンクの支柱を太くするなどの耐震補強をした。
敷地内には17基のタンクがあったが、地震の揺れですべて爆発したり炎上したりした。火災は11日間続き、6人が重軽傷を負った。コスモ石油は約100億円かけて事故の跡地に13基のタンクを新設した。生産量は年46万5千トンと震災前並みに戻る。
事故の影響などでコスモ石油は2011年度から純損益が2期連続の最終赤字に陥ったが、新タンクの稼働で今年度は黒字になると見込む。