安川電機は18日、2013年4~9月期の連結純利益が前年同期比86%増の65億円になる見通しだと発表した。期初時点では45億円(同29%増)を予想していたが、円安効果に加えて太陽光発電向け機器が好調。4~6月期に大幅増益となったことを踏まえて上方修正した。中国経済に不透明感があることから、14年3月期通期の予想は据え置いた。
同日発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比18%増の855億円、純利益が同3.8倍の33億円だった。スマートフォン用の電子部品の製造装置に使うサーボモーターなどの制御機器が好調だった。平均為替レートが1ドル=約98円、1ユーロ=約127円と前年同期(1ドル=約81円、1ユーロ=約106円)に比べ円安で推移した効果も大きかった。
また、採算の良い太陽光発電施設向けのパワーコンディショナー(電力変換装置)が好調。14年3月期通期では前期比2倍の140億円の売り上げを見込むが、国内の売電施設からの引き合いが強く、年間計画の3分の1近くを販売した。自動車メーカーや部品メーカー向けの産業用ロボットも中国で伸びた。
想定為替レートはこれまで1ドル=90円、1ユーロ=120円だったが、7~9月期は1ドル=95円、1ユーロ=125円に見直す。通期の売上高は前期比13%増の3500億円、純利益は同91%増の130億円の見通し。
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