欧州株:6週間ぶり高値に上昇-仏ピュブリシス、英LSE高い
7月18日(ブルームバーグ):18日の欧州株式 相場は続伸。指標のストックス欧州600指数は6週間ぶり高値に達した。世界3位の広告会社、仏ピュブリシス・グループの増益決算やロンドン証券取引所グループ(LSE)の収入の伸びを好感したほか、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことも買いを促した。
ピュブリシスは3.4%上げ、LSEは約5年ぶり高値。イタリアのポポラーレ・ディ・ミラノ銀行やスペインのバンキンテルを中心に金融株も高くなった。スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンやフィンランドの携帯電話メーカーのノキアは大幅安。両社はともに、売上高が予想を下回った。
ストックス欧州600指数 は前日比0.9%高の299.76で終了。5月31日以来の高値となった。前日は0.6%上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が資産購入の縮小時期について、あくまで米景気の回復ペース次第との認識を示したため、買い安心感が生まれた。
エイムド・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ダニエル・ウェストン氏(ミュンヘン在勤)は電子メールで、「市場は強気に満ちている。相場は良い経済データが続いても上昇するし、経済指標の勢いが衰えても政策が支えになる」と指摘。「株式市場は依然として大半の人から、低リスクの投資環境と見なされている」と付け加えた。
ストックス欧州600は年初来で7.2%上昇。金融サービスや自動車株が上げをけん引してきた。
米労働省がこの日に発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比2万4000件減の33万4000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は34万5000件だった。同日の西欧市場では、ノルウェーを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。
原題:European Stocks Advance to Six-Week High asPublicis, LSE Climb(抜粋)
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更新日時: 2013/07/19 02:23 JST