Updated: Tokyo  2013/07/19 05:46  |  New York  2013/07/18 16:46  |  London  2013/07/18 21:46
 

7月18日の欧州マーケットサマリー:株が6週間ぶり高値

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  7月18日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)


為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3084   1.3125
ドル/円            100.56    99.59
ユーロ/円          131.57   130.69


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  299.76     +2.72     +.9%
英FT100     6,634.36   +62.43     +.9%
独DAX      8,337.09   +82.37    +1.0%
仏CAC40    3,927.79   +55.77    +1.4%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .07%        -.01
独国債10年物     1.52%       -.02
英国債10年物     2.26%       -.03


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,283.25    -14.00   -1.09%
原油 北海ブレント        108.58      -.03     -.03%

◎欧州株:6週間ぶり高値に上昇-仏ピュブリシス、英LSE高い

18日の欧州株式 相場は続伸。指標のストックス欧州600指数は6週間ぶり高値に達した。世界3位の広告会社、仏ピュブリシス・グループの増益決算やロンドン証券取引所グループ(LSE)の収入の伸びを好感したほか、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことも買いを促した。

ピュブリシスは3.4%上げ、LSEは約5年ぶり高値。イタリアのポポラーレ・ディ・ミラノ銀行やスペインのバンキンテルを中心に金融株も高くなった。スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンやフィンランドの携帯電話メーカーのノキアは大幅安。両社はともに、売上高が予想を下回った。

ストックス欧州600指数 は前日比0.9%高の299.76で終了。5月31日以来の高値となった。前日は0.6%上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が資産購入の縮小時期について、あくまで米景気の回復ペース次第との認識を示したため、買い安心感が生まれた。

エイムド・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ダニエル・ウェストン氏(ミュンヘン在勤)は電子メールで、「市場は強気に満ちている。相場は良い経済データが続いても上昇するし、経済指標の勢いが衰えても政策が支えになる」と指摘。「株式市場は依然として大半の人から、低リスクの投資環境と見なされている」と付け加えた。

ストックス欧州600は年初来で7.2%上昇。金融サービスや自動車株が上げをけん引してきた。

米労働省がこの日に発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比2万4000件減の33万4000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は34万5000件だった。同日の西欧市場では、ノルウェーを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。

原題:European Stocks Advance to Six-Week High asPublicis, LSE Climb(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇、FRB議長発言で緩和継続期待-英国債も高い

18日の欧州債相場は軒並み上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受け、世界の主要中銀が金融緩和を継続するとの楽観が強まった。

ドイツ10年債利回りは1カ月ぶり低水準に低下。スペインのこの日の国債入札では、2016年から23年に償還を迎える債券計31億ユーロの平均落札利回りが前回を下回り、これを受けて流通する国債の利回りも下がった。欧州中央銀行(ECB)がリファイナンスオペの担保基準を変更したことも支えとなり、オランダやフィンランド、オーストリアの国債も値上がり。フィッチ・レーティングスによる格下げ後、初の入札実施となったフランスの国債も上昇。

ダンスケ銀行のアナリスト、アンダース・モーラールムホルツ氏(コペンハーゲン在勤)は「昨日のバーナンキ議長は最近よりもハト派的だったので、それが中核国の国債相場を助けている」と指摘。「鍵は中銀の市場との対話にある。FRBでもECBでも、市場に語り掛ければ相場が動く」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時24分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3べーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.51%。一時は6月7日以来の低水準である1.50%まで下げた。同国債(表面利率1.5%、2023年5月償還)の価格は0.28上げて99.895。オランダ10年債の利回りは3bp低下の1.94%と、6月19日以来で最低。

バーナンキ議長は前日、「雇用の見通しの明るさが相対的に低下するような場合やインフレ率が2%に向けて上昇する気配が感じられない場合、また最近引き締まっている金融環境について緩和の度合いが不十分で当局の責務達成が不可能だと判断されるような場合には、現在の購入ペースがより長期にわたり維持される可能性がある」と指摘した。

スペイン入札では、国債発行規模が目標上限の30億ユーロを上回ったほか、借り入れコストが低下。流通市場での10年物の国債利回りは6bp低下して4.67%。同年限のフランス債利回りは3bp低下の2.17%。

英国債市場では、2年債相場が3営業日続伸。利回りはロンドン時間午後4時26分現在、前日比3bp低下の0.28%。一時は5月9日以来の低水準となる0.27%を付けた。同国債(表面利率2.75%、2015年1月償還)の価格は0.03上げて103.71。英10年債利回りは4bp低下の2.25%。

原題:European Bonds Rise Amid Stimulus Optimismas Spain Sells Debt(抜粋)原題:Pound Advances Versus Euro as Retail SalesRise for 2nd Month(抜粋)

更新日時: 2013/07/19 02:39 JST

 
 
 
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