根本匠復興相が17日、東日本大震災で甚大な津波被害を受けた北茨城市を訪れ、市が沿岸部住民の高台集団移転を計画している磯原、平潟両地区などを視察した。根本復興相は視察後、集団移転について「丁寧な住民との合意形成により北茨城では動き出す段階。復興庁としても強力に後押ししていきたい」と述べた。

根本復興相は磯原の防災集団移転促進事業の対象地と大津漁港、平潟の同事業対象地や災害公営住宅建設地の4カ所を視察。同行した豊田稔市長から市内の津波被害の復旧・復興状況や集団移転事業の進展状況などについて説明を聞いた。

市役所での意見交換の後、根本復興相は「北茨城の復興が一日も早く進むよう復興の加速、スピードアップを図っていきたい」と語った。

北茨城市視察に先立ち、根本復興相は同日午前、就任後初めて県庁を訪れ、橋本昌知事と会談した。橋本知事は復興財源の確保や風評被害対策などに関して、国の一層の支援を要望した。