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東日本大震災【3.11から未来へ】

湘南ビーチFM、内陸移転

写真:新社屋の模型を前に説明する木村太郎社長=葉山町 拡大新社屋の模型を前に説明する木村太郎社長=葉山町

 逗子・葉山エリアをカバーするコミュニティーFM「湘南ビーチFM」(木村太郎社長)が開局20年の今年、大地震の際も災害情報を発信し続けるためにスタジオを現在の海沿いから内陸に移す。3月中に移転を終え、新たな拠点でスタートを切る。

 一昨年3月11日、葉山町堀内の葉山マリーナにあるスタジオも震度4の地震に襲われた。停電で放送が途切れたが、自家発電ですぐに再開。駆けつけたスタッフ十数人が手分けして警察や消防、市役所、東京電力などに電話して状況を聞き、33時間にわたって災害情報を流し続けた。

 「○○の信号機は停電で停止しています。警察官の指示に従って下さい」「首都圏の電車はほぼ動いていないので東京からの帰宅は難しい状況です」

 きめ細かい地域の情報と地震の全体像を発信した。放送後、リスナーから「停電で暗い中、ラジオの情報だけが頼りでした」と感謝の声が届いたという。

 港に面した標高2メートルの事務室からは全員が退避し、4メートルほど高いスタジオ近くで作業した。東京から指示を出していた木村さんは「やり通して使命を果たしてくれ」と思いつつ、大津波警報が解除されるまで心配で仕方なかった。スタジオが浸水しては放送も止まる。スタッフの命を守るだけでなく、非常時にも確実に情報を発信し続けるため移転を決めた。

 逗子市や葉山町と交渉し、同市池子2丁目にある両市町の共有地を借りた。海岸線から数キロ離れた住宅街で標高約6メートルだが、1498年の明応地震では80センチの津波が到達したと推定されるため、土台を1メートルかさ上げした。約50坪の堅牢な新社屋はほぼ完成し、3月中に移転を終える予定だ。

 同局は日頃、ジャズを中心に独自番組を24時間流している。新社屋にはデジタル化の多チャンネル時代に備えスタジオ4室を整備するなど、防災機能強化以外の狙いも込めた。「ビーチFMなのにビーチが遠くなる」という声に配慮し、逗子マリーナに新しいサブスタジオを開設する。

 木村さんは「災害時に地域に密着した情報を提供できるメディアは他にない。文化発信と並ぶ防災拠点としての役割を果たし続けたい」と話している。

(古沢範英)

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