ユミルリンク株式会社様 【ビジネスシステム検証/パフォーマンス検証】
| 会社名 | ユミルリンク株式会社 | |
|---|---|---|
| 本社 | 東京都渋谷区恵比寿4-3-8 KDX恵比寿ビル4F | |
| 設 立 | 1999年7月 | |
| 代表者 | 代表取締役社長 清水 亘 | |
| 事業内容 | ASP・SaaS事業、ソフトウェアプロダクト事業、システムインテグレーション事業、ネットワークマネジメント事業 | |
| URL | http://www.ymir.co.jp/ |
1999 年の設立以来、「コミュニケーション」に主眼を置いたインターネットサービス・システムの開発を展開。 「CuenoteR シリーズ」(「CuenoteR FC」「CuenoteR MR」「CuenoteR SR-S」)は市場で確固たる地位を築いている。 企業サイトのシステム受託開発にも注力。安定稼動が求められるポータルサイトから、 短期的に負荷が集中するキャンペーンサイトまで、幅広いニーズに応える技術力を有し、 顧客企業とエンドユーザーを結ぶ「コミュニケーション」を支える事業を展開している。
メール配信システム「CuenoteR(キューノート)」。国内の大手ECサイトをはじめ400 サイトに導入されるなど「確実に」「効率よく」配信するその性能が多くのユーザーに支持されています。
導入の背景
全国展開する有名自転車チェーンが、ECサイトのリニューアルを検討
ユミルリンクは2009年春、自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開する株式会社あさひから大規模なシステム開発案件の依頼を受けた。 その内容は「サイクルベースあさひ」のECサイトを大幅に改修し、リニューアルするというものだった。
「当時のECサイトは稼動開始から約7年が経過しており、さまざまな課題が浮かび上がっていました」 と開発本部 開発グループ SIチームシステムエンジニアの金子 真治氏は当時の状況を説明する。
1つ目の課題は、旧システムの欠点が明らかになったこと。 例えば、ECサイト内で商品カテゴリを登録する数が制限されている点などが挙げられる。 これらを改善するには、システム全体を改修する必要があった。 2つ目の課題は、WebシステムとMicrosoft Accessという異なるシステムが共存していたこと。 そのため、Webシステムを改修するたびに、Microsoft Accessを改修する手間がかかっていた。 そこで、これらのシステムを一元化しようと考えたのだ。
“サイクルベースあさひ”独自仕様の、300種類以上もの管理画面を用意
システム開発に際して、ユミルリンクが最も重視した点は「あさひ様特有の業務フローに合わせたシステムを構築することでした」と金子氏は語る。 実は今回構築した「サイクルベースあさひ」のECサイトでは、管理画面(商品発送、注文受付、在庫確認など)を300種類以上も用意した。 これは、一般的なECサイトに比べて非常に多い数だ。 あさひの業務フローが多岐にわたるため、スクラッチ開発という手法を採り、ゼロからシステムを構築しようと考えたのだ。
2009年内に要件定義が終了し、2010年初頭からシステム開発がスタートした。 ECサイトのリニューアル時期は2010年11月。1年にも満たない期間で、システム開発と検証を完了させることがユミルリンクのミッションとなっていた。
このような状況下で、開発本部 開発グループ マネージャーの及川 英夫氏は「今回の案件はスクラッチ開発を採用したため、開発工数が非常に増えました。 開発工数が多いとその分、検証にかける時間が短くなります。 そこで、スケジュール通りに検証作業を完了できるのかが、危ぶまれました」と当時の様子を語る。
導入から現在の活用まで
3~4ヶ月という短い期間で1万5000項目の検証を完了
システム開発のフェーズが終了すると、2010年7~8月にテスト仕様書に基づく検証、9~10月にパフォーマンス検証が実施された。 テスト仕様書に基づく検証は、ユミルリンクが事前に作成した約1万5000項目のテスト仕様書をもとに、検証作業が進められた。 この項目数は「他社案件に比べて、たいへん多い」と営業本部 営業グループの渡邉 弘一氏は強調する。
約1万5000項目のうち、クレジットカード情報に関わるシステムや他社システムとの連携部分など、外部に開放することが難しい約3500項目をQAチームが検証。 それ以外の約11500項目をシーイーシーが担当することになった。 検証作業の中で、開発本部 開発グループ QAチーム リーダーの鈴木 俊範氏は「QAチームとシーイーシーとの間で、共通の認識やルールを確認することに注力しました」と振り返る。 具体的には、テスト仕様書の疑問点やサイクルパーツに関する用語の質問などをまとめた「質問表」を作成し、メールや電話を使って共通認識を確認しあった。 その数は1日あたり10件以上に上ったという。
本番稼働前の最終テストもパフォーマンス検証で無事乗り切る
パフォーマンス検証は、ECサイトの中で最も負荷がかかると予想される「注文処理」と「商品検索」の2項目について、シーイーシーが実施した。 「注文処理」では、商品カートに入れる複数のシミュレーションパターンをシーイーシーが用意。 テストサイトで注文処理を行い、負荷を測定した。 その中で、メモリリークする箇所を発見するなど、プログラムのバグが事前に発見できたという。
「自社内でパフォーマンス検証を実施した場合、人員リソースが限られているため、ボトルネックがなかなか推測しづらいというのが実情でした。 このバグはシーイーシーに頼んだからこそ、見つかったものだと実感しています」と及川氏はパフォーマンス検証の効果について語る。
「商品検索」では、検索時のレスポンスを重点的に検証した。 「サイクルベースあさひ」のECサイトは検索時、外部のASPにリクエストを送り、その検索結果を表示する仕組みとなっている。 「検索時のレスポンスが気になっていましたが、結果的に想定を上回るパフォーマンスが出たので安心しました。 これで“胸を張ってあさひ様にリリースできる”と確信しましたね」と金子氏は笑顔を見せる。
今後の展望
第三者検証サービスが実を結びECサイトのリニューアルは成功
2010年11月、「サイクルベースあさひ」のECサイトは無事にリニューアルを完了し、運用を開始した。 リニューアル直後の様子について及川氏は「大きなトラブルもなく、順調にシステムを移行できました。 これも事前に行った検証作業のおかげと実感しています」と語る。
続けて、今回PROVEQの検証サービスを導入した感想を率直に述べた。 「当社のQAチームのみで検証作業を行っていたら、期日通りにリリースすることは難しかったと思います。 自社内のリソースが限られているため、システムの品質に影響したり、他案件のスケジュールが遅れるといった可能性もありました。 今後も自社のQAチームと並行しながら、外部の検証サービスを利用させていただく仕組みを作っていきたいですね」さらに渡邉氏は、今後のビジネスとリンクした展望を語った。
開発スピードと品質向上を同時に実現 相乗効果を生む連携も視野に
「当社のメイン事業である“CuenoteRシリーズ”でも“PROVEQ検証サービス”が活用できないかと検討しています。 “CuenoteRシリーズ”は現在、メール配信サービスが主ですが、今後さまざまな機能を追加していく予定です。 “PROVEQの検証サービス”を利用すれば、システム開発のスピードアップを図ることができ、信頼性の向上にもつながると期待しています」。
サイクルベースあさひのECサイトのリニューアルによって、エンドユーザーの使い勝手が向上し、さらなる顧客満足につながった。 その裏側には、ユミルリンクが導入したPROVEQの各種検証サービスの存在があった。 今後もユミルリンクとシーイーシーはWin-Winの関係となり、新たなビジネスを創造していくことだろう。
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