この書籍は、糖尿病に関して第一級の専門家達が著したもの。その中で、とくに興味深い部分は・・・。
夜間、インスリンの分泌が低くなると、肝臓は、インスリンによる「糖を出すな」という指令がなくなるため、血液中に糖を放出し続けます。さらに、インスリンの量が少なく、そのはたらきも悪いため、筋肉や脂肪細胞はブドウ糖をとり込もうとせず、ブドウ糖は血液中に溜まっていきます。
こうして何も食べていないのにもかかわらず、血糖値が上昇していきます。そこに、さらに朝食に炭水化物を食べると、その糖質はブドウ糖となって血糖値が上昇します。
糖尿病患者の場合、血糖値が上がっても、インスリンはゆっくりとわずかづつしか分泌されません。このためインスリンの分泌が少ない朝食の後には、著しい高血糖状態となってしまうのです。
★つまり朝は、夕食でとった糖分をグリコーゲンに変えて肝臓に貯めており、それを放出してエネルギー源とするので、朝食に炭水化物(糖分)を食べると過剰な糖分となってしまいます。
特に血糖値の高い人は余計に血糖値を上げてしまうし、正常の人であっても朝の余分な糖は脂肪に返還されて肥満しやすくなってしまうのです。
朝は、低カロリー(炭水化物と脂肪をとらない)で、高栄養(たんぱく質、ミネラル、ビタミンを豊富に摂取する)食事法にしなければならないのです。
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