中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨投炎上 5投手すべて失点

2013年7月18日 紙面から

阪神−巨人 2回裏、阪神打線に打ち込まれ汗をぬぐう巨人・宮国=甲子園球場で

写真

◇阪神9−6巨人

 前半戦ラストゲームは虎の引き立て役だった。甲子園での3連勝を狙った巨人のもくろみは投手陣の炎上で幻と消えた。先発の宮国が今季最短の3イニングで5失点KOされたのを皮切りに、登板した5人の投手がすべて失点するという大誤算。7回に5点を挙げたのがせめてもの意地だった。

 「0点に抑えたのが1イニングでは、なかなか目的を遂行することはできないね」と原監督。指揮官の「目的」とはもちろん、白星のことだが、無失点だったのが4回だけでは勝つのは難しい。打線には「よく追い上げた」と評価を与えたものの、計16安打を許した投手陣を嘆くのも当然だ。

 試合前に行われた前半戦総括会見で、戦いぶりについて感想を聞かれた原監督。飛び出したのは少し辛めの評価だった。「課題の多いチームであると同時に、強くならなければいけない」。一時は20まで貯金を積み上げたにもかかわらず、満足はしていなかった。

 目標はあくまで2年連続日本一。達成にはさらなる強さが必要だが、この日は投手陣に加え、谷の悪送球や阿部の捕逸が失点に絡むなど守りにも乱れが出て、打線も苦手の榎田を攻略することはできなかった。この日の黒星こそ、後半戦への薬とするには最適だ。

 2位・阪神とのゲーム差は2・5。球宴後は宿敵としのぎを削る展開が待っている。ひるんではいない。「オールスターがあるが、いい形で後半戦を迎えてほしい。榎田にもしっかり対策を練り直すことが必要」と会見を締めくくった原監督。黒星を糧にして、後半戦もセ界をトップで駆け抜ける。 (川越亮太)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ