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戦争の是非(上)  

2010年 12月 07日

                ◇工藤吉隆の殉死と日興遺誡置文。

以下に、戦争の是非について、個人見解を述べる。
「正義の戦争」はあるのか。「正当防衛の戦争」は容認されるのか。
その答えの一端を、私は知る必要があった。
日蓮大聖人は、生涯、難を受けられた。何度も命を狙われた。大聖人は一度として、武器を使用されていない。さらに言えば、大聖人は、道を歩かれるとき、蟻すら踏まないように気を配られていた。
しかし、弟子には武士もいた。その武士は、当然のことであるが帯刀している。
小松原の法難のときのこと。
日蓮大聖人は地頭の東条景信が率いる念仏者らに襲撃を受けた。
この時、大聖人の随行は10人程度であった。
襲撃により、大聖人は頭を切られ、腕を折る重症を負われている。この絶体絶命の事態の中で、鏡忍房は即死、工藤吉隆は戦いの末に致命傷を受けて殉死した。
襲撃から大聖人は生還されたのであるが、当時のことは、「うつたち(討つ太刀)はいなづまのごとし(中略)・うちもらされて・いままでいきてはべり」(御書1498頁)と述べられているように、凄惨を極めた事件であった。
工藤吉隆は武士であるから、当然、刀を抜き、大聖人をお守りするために戦った。
私は殉死した工藤吉隆を過去から尊敬していた。
次に、日興遺誡置文(にっこうゆいかいおきぶみ)を拝してみる。
この日興遺誡置文は、日興上人が死の直前に、末法万年の私たちのために書き残されたもので、遺誡として二十六箇条が述べられている。
この中に、次の御文がある。
「刀杖等に於ては仏法守護の為に之を許す・但し出仕の時節は帯す可からざるか・若し其れ大衆等に於ては之を許す可きかの事」
この意味は何か。堀日亨著「富士日興上人詳伝」に見てみよう。
以下に、その一部を抜粋する。
--------------------------------------------------
(刀杖とは)戦国時代物騒騒然たる時の自衛のための武器である。
進んで人を切る殺人の剣ではなく、退いて身を守る活人剣である。
旅行または平常は帯刀随意だが、正服にて法座に登る時は、自ら携えてはならぬ。
下輩の大衆等は、自衛のため、また上級僧を護衛するためにさしつかえない。
--------------------------------------------------
単純に拝せば、「自衛のため」であるなら、剣を使うことは「護衛するためにさしつかえない」と読める。私は、この部分は、過去に何度も読んでいたことである。
私は、「正当防衛」は、当然のことと考えていた。
戦争は国家と国家の間に行われる戦闘行為である。今、朝鮮半島の緊張は極限に達している。韓国にも創価学会員はいる。対馬、九州の創価の友も、緊張の中にある。
もし、戦争になったら‥。当然、防衛のために行動する権利はあるのだから、それは「正義」になるであろう。私は、そのように考えたし、私の心の発露として、「防衛戦争は容認されると思う」とブログで発言した。
すると、読者から、私の個人的意見を嫌悪し、その間違いを指摘する数々のコメントが寄せられた。批判はあると予測していたが、その数は予想を上回るものであった。
鈍感な私も、さすがに、ただならぬものを感じた。私はオカシイのであろうか?
私は、御本尊に祈りつつ、戦争の是非を考えた。
最終的に、学会本部で個人指導を受けようと思い立った。
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by sokanomori | 2010-12-07 22:50 | 戦争・紛争 | Trackback | Comments(10)

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Commented by JunkDark at 2010-12-07 23:31 x
 菊川さん、こんばんは。
 たびたびすみません。
 意地悪でつっこんでる訳ではないので許してね。(^^)

>大聖人は一度として、武器を手にされたことはない。
 日蓮大聖人は「数珠丸(じゅずまる)」と言う日本刀を身延ではお持ちでした。
 南部六郎実長より、日蓮大聖人に護身用にと贈られた日本刀です。
 天下五剣の一つに数えられているの名物の一つで、現在では重要文化財に指定されています。
 数珠を柄に掛けていたから、この数珠丸と名付いたらしいです。

 私はその刀身を見ていませんし、資料もないので判りませんが、日蓮大聖人はご使用されてはいないと思います。
 一応所持はされていたので、つっこんで置きます。(笑)
Commented by JunkDark at 2010-12-07 23:35 x
承前
 しかし、菊川さんの御書の書き込み凄いですね。
 私の御書は真っ白に近い。(^^;;
 書き込んではいますが、難しいですね。
 菊川さんは、書き込みにルールとかはありますか?
 コツとかありましたら、ご教授ください。(^^)
Commented by sokanomori at 2010-12-08 00:16
JUNKさん、それ、大まかに知ってました。
名前は記憶になかったですが。
でも、帯刀はされていないでしょう?
当然、ご使用はされていない。
そういう意味です。^^

でも、JUNKさんも凄いな~。
何だか、素晴らしい人たちに囲まれて、感動してます!(笑)

>菊川さんは、書き込みにルールとかはありますか?
>コツとかありましたら、ご教授ください。(^^)

コツというほどの高いレベルではありませんが、少しお話します。
多く書いているのは、時期や登場人物、言葉の意味などが多いです。
例えば、「富士の立義」には、「日興上人の教えのこと‥。大聖人直結の信心のこと」と書いていますね。
表題の下には、「日興上人御年八十八歳、ご入滅の二十数日前に記されたご遺言」という感じです。
コツは、HB以上のシャーペンですね。固い芯だと、御書が破けることがありますから。このとき、下敷きが必要です。下敷きを使わないと、裏側に影響が出ますので。
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2010-12-08 00:49
JUNKさん、確かに誤解をまねきそうですね。
「手にされていない」を、「使用されていない」に変更しました。
ありがとうございます。
★菊川広幸
Commented by at 2010-12-08 06:16 x
遅ればせながら私見を述べますと、私は、当然、戦争はいけないと思います。でも、現状は戦争ばかりしているし、我々は間接的に戦争の利益で潤っているとも言える。
好むと好まざるにかかわらず、世界の裏側で、今日も死んでいく兵士や民衆の屍の上に、我々の存在がある。世界がそういうシステムになっている事を自覚する事が重要かと。
でないと、100人の奴隷を使いながら、「隣のあいつは200人も奴隷を使ってけしからん!」みたいな空論を許してしまう事になりかねません。

あと、BLOGは議論には向かないと思いますので、もし菊川さんがよろしければ、これはと思った話題はうちの板で振って頂いて構いませんよ。あ、もし宣伝に聞こえたらすいません(笑) 削除されても結構です(^^;)
Commented by sokanomori at 2010-12-08 07:19
鯖さん、おはようございます。

>BLOGは議論には向かないと思いますので、もし菊川さんがよろしければ、これはと思った話題はうちの板で振って頂いて構いませんよ。

はい。十分に分っております。
今回の一件は、私の失言からのことだったので、自己責任ですから、そちらにとても伺うことはできませんでした。^^

ご心配、おかけしてスミマセン。
これが、一通り解決したらまた、お世話になります。
★菊川広幸
Commented by 大河 at 2010-12-08 10:14 x
菊川さん,

>「seigi」さんは、私が師匠からズレているから、「ダメなんだ」と言っている。
>このことは、いつか記事にしたいと思うのですが、「ズレているのは当たり前」なのであ>って、その「ズレた人間」が創価の宗教を実践して人間革命をするということが大事だと>いうことが、彼には見えていないのです。
>言っていることは正しいのでしょう。
>けれど、愛情がない。
>そのことが、大河さんとの明快な違いでした。

全部、理解しております。
仰りたいことは、全部わかっております。

コメント欄の、momoさんの意見も、長さんの意見も
全部、理解しております。

本当は、安心して「やり取り」できる場、
であれば、皆さんが、心から納得できるような「やり取り・対話」が
可能ですが、現在の状況では「パスワード制」でも導入しないと
安心して、多様な意見の皆さんの「思い」を、一つ一つ、納得に
導くことは不可能でしょうね。

現在の状況の説明は不要かと思いますので。
Commented by sokanomori at 2010-12-08 13:43
大河さん、こんにちわ。
お騒がせした私の不徳は、自ら責任を取りたいと考えています。
大河さんの熟成したお考えは確かに受け止めました。
本当に助かりました。

このブログ欄に、新しくコメントを頂戴しましたが、後半のコメントについては、申し訳ありませんが公開いたしません。
その理由は、他掲示板と私のブログはまったく無関係であり、本件の問題を、サイトを越えた論争に発展させるつもりがないからです。
今後、何とか結論まで書けると思っています。
今しばらく見守ってください。(^^)
★菊川広幸
Commented at 2010-12-08 13:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2010-12-08 22:05
非公開コメントさん、ありがとうございます。^^
★菊川広幸
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