米 黒人少年射殺の男に無罪評決7月14日 19時18分
アメリカ南部フロリダ州で、黒人の少年を射殺したとして殺人の罪に問われていた自警団の男に対し、フロリダ州の裁判所の陪審員は13日、この男の正当防衛を認め無罪を言い渡しましたが、「人種差別的な評決だ」などとして全米各地で抗議デモが起きています。
この裁判は去年2月、アメリカ南部フロリダ州で、17歳の黒人の高校生トレイボン・マーティンさんが銃で胸を撃たれて死亡したもので、自警団のジョージ・ジマーマン被告が殺人の罪に問われていました。
ジマーマン被告は「見回りをしている最中に黒人の少年と争いになり、自分の身を守るため銃を撃った」と主張し、フロリダ州サンフォードにある裁判所で審理を続けてきた6人の陪審員は、13日、ジマーマン被告の正当防衛を認め無罪の評決を言い渡しました。
これを受けて、全米各地で「人種差別的な評決だ」などとして抗議デモが行われていて、一部で窓ガラスを割るなどの暴力的な行動も起きており、評決を非難する動きが広がっています。
事件を巡っては、地元の警察が当初ジマーマン被告を逮捕しなかったため、警察が差別的な対応を取ったと人権団体が激しく抗議するなど、アメリカで大きな関心を集めていました。
今回、無罪評決が出たことで、人種を巡る問題や銃社会が抱える課題など、アメリカ社会にさらに大きな波紋を広げそうです。
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