5年債入札こうみる:日銀買い入れ効果が浸透=みずほ証 早乙女氏
[東京 17日 ロイター] - <みずほ証券 シニア債券ストラテジスト 早乙女輝美氏>
最低落札価格が市場予想で決まり、入札結果は無難との評価。日銀の国債買い入れによる需給引き締まり効果が時間の経過とともに市場に浸透。米国発の金利上昇トレンドにも一服感が出てきた。これまで金利上昇を警戒して債券投資を絞っていた分、潜在的な需要が高まっていたのだろう。
短期的に金利は上がりにくいだろう。しかし、長期的に顕在化してくる金利リスクを踏まえると、一定水準より低い金利では持ち切りの形で投資しにくい。6カ月、1年程度のタームで、キャリー・プラス・アルファ程度の債券収益を求める参加者が多いことから、金利低下圧力は強まりにくい状況だ。
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