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ユーロ圏議長 国内では危機に
7月12日 8時23分

ヨーロッパの信用不安の危機対応でユーロ圏の議長として指導力を発揮してきたルクセンブルクのユンケル首相が、情報機関による盗聴疑惑などで国内では政治的な危機に陥り、連立政権を維持できなくなったことから総選挙を前倒して実施する意向を示しました。

ルクセンブルクでは、国の情報機関が政治家や実業家らを対象に大がかりな盗聴を行っていたほか、公金を不正に使用していた疑惑などが発覚し、ユンケル首相の管理責任を追及する声が高まっています。
ユンケル首相は、連立する政党からも支持を失い政権を維持できなくなったことから、11日、元首であるアンリ大公に対し、来年5月に予定されている総選挙を今年10月に前倒しして実施するよう申し出ました。
ユンケル首相は一時、辞任する意向も表明していましたが、地元のメディアは、ユンケル首相が総選挙まで政権にとどまり再選をねらう思惑もあると伝えています。
ユンケル首相は、18年間にわたって首相を務めヨーロッパの国々の中では最も長く政権を率い、ユーロ圏の議長も8年間続け信用不安対策で指導力を発揮してきましたが、国内では政治的な危機にさらされています。

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