7月いっぱい続く京都の祇園祭。
まずは17日に山鉾巡行でクライマックスを迎えて。
その前の宵山期間(宵々々山~宵山)は、各山・鉾(山と鉾は別々)の懸装品を
間近で見られる楽しみがある。
夜の提灯がついた山や鉾のイメージしかない方は、
是非お昼間や夕刻に出かけて欲しい。
宵山(16日)に少し時間ができたので、夕刻に各山鉾を回って。
長刀鉾の粽は予想通り完売。
よって、今年は月鉾の粽をいただいて。
その後は、縦の筋に歩を進めて、白楽天山へ。
この山の名前は、言うまでもなく中国の大詩人白居易に由来する。
能楽の曲目中に説話があることに由来している。
勿論、学問成就のお守りもあって、私のお気に入りの山のひとつ。
お守りはいただいているので、ここでは団扇を。
その他にも、懸装品をあれこれ見たり、
一部が新しくなっていれば、それに気づいたり。
文化財も間近に。
鉾町の保存会の方々のご尽力と膨大な資金によって
新調される懸装品の数々はまさに博物館、美術館級の作品。
夏の、しかもこの京都の強烈な暑さを一瞬忘れるほどに見惚れることができる。
私にとってはこれも至福の時間☆
八坂神社へのお祭りであるため、夕刻を過ぎると
烏丸から八坂神社まで車道は全て歩行者のみになる。
京都府警の皆さんの見事な交通整理と、
祇園祭を支える京都の人達によって成り立つこの祭祀(お祭りより祭祀、がいいのでは)。
美しく、荘厳で、神々との世界に繋がるために17日の山鉾巡行では、
長刀鉾に乗る生稚児が真剣をもって「しめ縄切り」を行い、神域への結界が解かれ
厄払いをしながら山鉾が進行する。
由緒ある神事でもある祇園祭。
観光客さんは浴衣も着たり、お食事したり、と楽しく過ごせるお祭りでもあり。
地元の人間とともに、是非夏の厄払いをして健康に過ごしてほしい。
私は生まれたのは京都ではないものの、先祖がほとんど京都のお寺に眠っており、
祖父の納骨に来たことが幼稚園前の思い出。
京都が本籍であり、長年この京都に住むようになって完全にもうひとつの故郷。
年々京都への愛情が深まっている。
よい夏を。
この後、交通規制直前にいったん車で移動して、
八坂神社そばの用事へ。
続きをお楽しみに☆