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憲法を聞く (5)生活 鈴木克昌党幹事長

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 −なぜ憲法を公約のトップにしたのか。

 「小沢一郎代表は参院選は憲法改正の是非を問う形になると思っていたが、安倍晋三首相、自民党は争点を隠し始めた。それはおかしいと、憲法を最初に出した」

 −改憲でも護憲でもない「加憲」のスタンスとは。

 「足らないところを補っていく。プライバシー権や知る権利、国連の平和活動、緊急事態の規定などは、憲法にきちっと書き加えていくべきだ」

 −九条はどうする。

 「九条は一項(戦争放棄)、二項(戦力の不保持)とも変えないが、国連の指揮下ならどこへでも自衛隊が行けることを裏付ける一文を三項として加える。国連軍の下なら実力行使も辞さないという判断に変える」

 −国連決議があれば紛争地に自衛隊を派遣し、戦争に参加するということか。

 「戦争は他国の領土を取ることだが、紛争地への自衛隊の派遣はわが国が他国の領土を取りに行く話ではない。あくまで国連の平和維持活動(PKO)への参加だ」

 −憲法の平和主義と矛盾する。

 「矛盾しない。(終戦直後に)憲法を制定した時は国力もなく、国際貢献という考え方もなかった。だが、日本の国際的地位が上がり、それなりの国際貢献は必要だ」

 −改憲手続きの九六条を堅持する理由は。

 「どういう憲法にするかの議論が先。それが全くないまま(憲法を)変えにくいから変えやすくするというのは問題だ」 (聞き手・冨江直樹)



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