米ハネウェルの救命無線機を調査、787の出火トラブル-関係者
7月15日(ブルームバーグ):ロンドンのヒースロー空港で12日、エチオピア航空のボーイング「787」型機から出火した問題で、英当局は米ハネウェル・インターナショナル が製造した航空機用救命無線機が原因である可能性について調査している。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
この関係者によると、英航空事故調査局(AAIB)は同機の航空機用救命無線機を調べているが、他に原因がある可能性も排除していない。この問題で発言する権限がないとして関係者が匿名を条件に語った。
ヒースロー空港に駐機中だった同機からの出火によって、今年バッテリートラブルで運航停止となった787をめぐる懸念が再燃し、12日の米株式市場でボーイング株 は4.7%安となった。しかし、AAIBが今回の出火と以前のバッテリートラブルとの直接の因果関係はないとの見解を示したことを受けて、15日の株価は3.7%高と回復した。
ハネウェルの広報担当スティーブ・ブレッケン氏は電子メールで、同社の航空機用救命無線機は2005年に使用を認められて以来、問題が報告されたことはないと説明した。ハネウェル はヒースロー空港に専門家を派遣する一方、「現時点で出火原因を推測するのは時期尚早だ」と表明した。
原題:Honeywell Joins U.K. Probe on 787 Fire as Beacon FacesScrutiny(抜粋)
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更新日時: 2013/07/16 07:28 JST