欧州株:反落、ドイツ景況感指数が予想外の低下-資源株は高い
7月16日(ブルームバーグ):16日の欧州株式 相場は反落。指標のストックス欧州600指数は前日に約6週間ぶり高値を付けていた。この日はドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した7月の独景況感指数が事前予想に反して低下し、売り材料となった。
イタリア最大の電話会社テレコム・イタリアが1997年7月以来の安値に下落。固定電話事業の分離計画保留が嫌気された。英エンジニアリング会社インベンシスは3週間ぶり大幅安。米ゼネラル・エレクトリック(GE)から買収提案を受けるとの期待がしぼんだ。一方、英オーストラリア系リオ・ティントを中心に資源銘柄は高い。同社は4-6月(第2四半期)の鉄鉱石生産が7%増えたほか、通期の銅生産見通しを引き上げた。
ストックス欧州600指数 は前日比0.7%安の295.31で終了した。過去3週間では5.6%上昇。世界の主要中央銀行が景気回復を引き続き支えるとの見方が相場を支えた。
PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は「向こう数週間に投資家が警戒するのはユーロ圏の政治リスクの高まりだろう」と指摘。「ZEWの指数発表のだいぶ前から株価は下げ始めていた。失望を誘う発表が相場の助けにならなかったのは言うまでもない」と続けた。
ZEWが発表した7月の期待指数は36.3と、前月の38.5から低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト37人の予想中央値は40だった。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。
この日の西欧市場では18カ国中16カ国で主要株価指数が下落。独DAX指数は0.4%下落。英FTSE100指数は0.5%、仏CAC40指数は0.7%それぞれ下げた。
原題:European Stocks Decline as German Investor-Sentiment Index Falls(抜粋)
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更新日時: 2013/07/17 01:42 JST