UPDATE 1-米CPI総合指数、6月は上昇加速 FRBの緩和縮小開始見通しを裏付け
(内容を追加しました)
[ワシントン 16日 ロイター] - 米労働省が16日発表した6月の米消費者物
価指数(CPI)は、主にガソリン価格の上昇を受け、総合指数が前月比0.5%上昇し
、前月の0.1%から加速した。
前年比では1.8%上昇となり、前月の1.4%から加速した。上昇率は前月比、前
年比でともに2月以来の大きさとなる。予想は前月比が0.3%上昇、前年比が1.7%
上昇だった。
食品・エネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇となり、前月に並んだ。前年
比では1.6%上昇と、前月の1.7%から減速、2011年6月以来の小幅な伸びとな
った。
ガソリン価格は前月比6.3%上昇。5月は横ばいだった。6月の上昇率は2月以来
最大となるものの、季節調整前の上昇率は0.6%にとどまる。
食品・飲料価格は0.2%上昇。5月は0.1%低下していた。
総合指数、コア指数ともに、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を下回っ
て推移しているが、統計の中身を見ると医療関連費用などが上昇に転じており、ディスイ
ンフレ傾向の収束も示唆されている。
ドイツ銀行(ニューヨーク)のアナリスト、アラン・ラスキン氏は、今回の消費者物
価統計は「深刻なデフレリスクがあるとの議論に対抗するものだ」とし、バーナンキFR
B議長が前週に示したようなハト派的な見方を示すに当たり、低インフレに重点を置くこ
とは今後難しくなるとの見方を示した。
内訳を見ると、新車、被服、家庭用品などが上昇。こうした動きは、FRBが現在月
額850億ドルのペースで実施している資産買い入れの規模を9月にも縮小し始めるとの
観測を裏付けるものとなる。
被服は0.9%上昇と前月の0.2%から加速、2011年8月以来の大きな上昇と
なった。新車は0.3%上昇。前月は横ばいだった。ただ中古車などは2カ月連続で低下
した。
住居関連価格は安定的に上昇しており、帰属家賃は3カ月連続で0.2%の上昇とな
った。
これまで物価上昇の抑制要因となっていた医療関連費用は6月に上昇。医療費は0.
4%、処方薬費は0.5%、それぞれ上昇した。前月はそれぞれ0.1%と0.6%低下
していた。
ただBNPパリバ(ニューヨーク)のエコノミスト、ローラ・ロスナー氏は、「医療
関連費用の低下がすでに一巡したのか、政府の歳出削減の影響で今後また低下に向かうの
か、現時点では明確なことは分からない」としている。
*米CPIに関するグラフはこちらをご覧ください。
link.reuters.com/duq93t
統計の詳細は以下のとおり。
(CPI─U、1982-84=100、前月比は季節調整済、前年比は季節調整前、%)
June May April March Feb June13/12
全品目 0.5 0.1 -0.4 -0.2 0.7 1.8
食品・エネルギーを除く(コア) 0.2 0.2 0.1 0.1 0.2 1.6
エネルギー 3.4 0.4 -4.3 -2.6 5.4 3.2
食品・飲料 0.2 -0.1 0.2 0.1 0.1 1.4
食品 0.2 -0.1 0.2 UNCH 0.1 1.4
CPI─U(都市消費者、調整前) 233.504 232.945 232.531 232.773 232.166
住宅 0.2 0.3 0.2 0.1 0.2 2.2
家賃・宿泊費 0.2 0.3 0.2 0.2 0.2 2.3
貸家家賃 0.2 0.3 0.2 0.2 0.3 2.9
帰属家賃(Y) 0.2 0.2 0.2 0.1 0.2 2.2
光熱費 0.1 0.7 0.9 -0.1 0.6 3.9
家庭用品・居住関連サービス 0.2 UNCH -0.1 -0.3 UNCH -0.5
被服 0.9 0.2 -0.3 -1.0 -0.1 0.8
輸送 1.9 0.1 -2.7 -1.3 3.0 1.7
新車/中古車 UNCH -0.1 0.3 0.3 0.1 -0.4
新車 0.3 UNCH 0.3 0.1 -0.3 1.2
ガソリン 6.3 UNCH -8.1 -4.4 9.1 2.8
医療 0.4 -0.1 UNCH 0.3 0.2 2.1
処方薬 0.5 -0.6 -0.1 0.3 -0.3 0.1
レクリエーション(V) -0.1 0.2 -0.1 -0.1 0.3 0.3
教育/通信(V) 0.1 0.1 -0.2 0.2 0.3 1.2
たばこ 0.1 UNCH 0.6 -0.2 -0.2 2.4
商品(コモディティ) 1.0 -0.1 -1.2 -0.7 1.3 0.8
サービス 0.2 0.3 0.1 0.2 0.3 2.4
航空運賃(調整前) -1.7 2.2 -0.7 0.6 -0.3 3.6
CPI―W 0.6 0.2 -0.5 -0.3 0.8 1.8
*Y:82年12月=100
*V:97年12月=100
*CPI─W:都市就業者消費者物価指数で、給与所得者・賃金労働者を対象とする物価
指数。
実質所得(%変化、インフレ・季節調整後)
June May Prev June13/12
-0.1 -0.1 -0.1 0.7
エコノミスト予想(ロイター調査)
全品目 +0.3 pct
全品目(前年比) +1.7 pct
コア指数 +0.2 pct
コア指数(前年比) +1.6 pct
実質所得 +0.2 pct
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