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UPDATE 2-英CPI、6月は前年比2.9%上昇にとどまる 中銀政策運営余地広まったとの見方も

2013年 07月 16日 21:39 JST
 
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(内容を追加しました)
    [ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局が16日発表した6月の消費者物
価指数(CPI)は、前月比0.2%低下、前年比2.9%上昇となった。前年比での上
昇率は2012年4月以来最大となったものの、予想の3.0%は下回ったことで、イン
グランド銀行(英中央銀行)のカーニー新総裁にとり政策運営の余地が広まったとの見方
も出ている。
    前年比での上昇率が2.9%にとどまったことで、カーニー総裁は政府に対し書簡で
インフレ抑制策を説明する義務はない。これにより、中銀にとり近い将来に引き締め策に
転じることはないとのメッセージを発信する余地も広がったとの見方も出ている。
    
    前年6月は原油価格が下落していたため、前年比で3.0%の物価上昇が見込まれて
いた。英国のインフレ率は過去5年間の大部分を中銀が目標とする2%を上回って推移し
ており、エコノミストの間では、物価上昇は予見できる将来においてはピークを過ぎたと
の見方も出ている。
    ベレンバーグ銀行のエコノミスト、ロブ・ウッド氏は、「総裁が財務相に対し書簡で
インフレ抑制策を説明する必要がないことは、次回の政策決定委員会でフォワードガイダ
ンスを若干推し進めやすくなる」との見方を示した。
    英中銀は8月にも将来の金融政策に関するガイダンスについて発表するとの予想も出
ている。   
    
    詳細は以下の通り。
    
    ---               6月     5月  市場予想
    CPI(HICP、EU基準消費者物価指数)
    前月比(%)          -0.2      0.2     -0.1
    前年比(%)           2.9*     2.7      3.0
    
    コアCPI(エネルギー、食品、アルコール、たばこを除く)
    前月比(%)          -0.2      0.4
    前年比(%)           2.3      2.2
    
    小売物価指数(RPI)
    前月比(%)          -0.1       0.2      0.0
    前年比(%)           3.3       3.1      3.4
    
    実勢インフレ率(RPIX、住宅ローン金利分を除く)
    前月比(%)          -0.1       0.2      0.0
    前年比(%)           3.3       3.1      3.4
    
    *2012年4月以来の高水準。
 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。